【値上げ】「サトウのごはん」5食で“1315円”に! 2年前は「800円台」だったのに、もう気軽には買えない? 過去の“価格推移”も確認
本記事では、代表的なパックご飯である「サトウのごはん」を例に、一体どれほど価格が変化したのか、賢くお米を食べるにはどうしたら良いのかを解説します。
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サトウのごはん値上げの流れ
サトウ食品株式会社は、原料米価格の高騰および、資材費・物流費・人件費等の上昇などを理由に、定期的な価格改定を行っています。特に2023年以降、複数回にわたる値上げが実施されていることが同社のニュースリリースから分かります。
2023年3月30日のニュースリリースでは、同年7月1日出荷分から「サトウのごはん」を含むパックご飯製品の価格改定を発表しました。その後も、2024年9月2日発表分は同年12月2日出荷分から、2025年2月17日発表分は同年6月2日出荷分からと、立て続けに価格改定をアナウンスしました。
さらに、2025年7月3日には同年10月1日出荷分からのさらなる価格改定について発表しています。この頻繁な値上げは、食品全体の値上げトレンドとも関連しており、多くの食品メーカーが価格改定を余儀なくされている状況が伺えます。
価格推移から見る2年間の変化
サトウのごはんの希望小売価格は、この2年間で大きく上昇しました。主力製品「新潟県産コシヒカリ5食パック」の価格推移は、図表1のとおりです。
図表1
| 期間 | 参考小売価格(5食パック) |
|---|---|
| 2023年7月1日出荷分より | 924円 |
| 2024年12月2日出荷分より | 1043円 |
| 2025年6月2日出荷分より | 1170円 |
| 2025年10月1日出荷分より | 1315円 |
サトウ食品株式会社 ニュースリリースより筆者作成
2023年時点では、5食パックが1000円を切る価格で販売されていたことを考えると、2025年10月出荷分からの1315円という価格は、手軽なイメージからするとかなり割高に感じるかもしれません。
1食あたりに換算すると約263円となり、米価格の高止まりが家計に影響を与えていることが分かります。
お米を賢く・安く食べるための工夫
パックご飯の価格上昇は、日々の食費を見直すきっかけにもなります。ここでは、お米を安く食べるための3つの工夫を紹介します。
1. お米の購入方法を見直す
スーパーの特売日やネットスーパーのセールを狙うことで、お米の単価を抑えられます。また、ふるさと納税の返礼品としてお米を受け取るのも有効な手段です。寄附額に応じて質の良いお米を手に入れることができます。
2. 家庭で炊飯器を活用する
一度にたくさん炊いて、1食分ずつ小分けにして冷凍保存すれば、パックご飯と同じように手軽に食べられます。この方法なら、パックご飯を都度購入するよりもはるかにコストを抑えることが可能です。
3. 無洗米を活用する
お米を研ぐ手間を省きたい人は、無洗米を活用するのも良い方法です。洗米の手間が省けるだけでなく、水道代の節約にもつながります。時短と節約を両立したい人におすすめです。
家計と向き合う“主食”の選び方
パックご飯の価格上昇は、日々の食生活や家計を見直す機会となります。かつて「少し割高だが便利」とされていたパックご飯は、ここ数年で大幅に値上げされ、家庭の食費への影響が大きくなっています。
非常時の備蓄や忙しい日の時短用としては、調理不要で保存性が高いメリットがあります。一方で、日常の主食としては、自炊したご飯を冷凍保存するなど、より経済的な方法を併用することで支出を抑えやすくなります。
今後も値上げが続く可能性を考慮し、利便性とコストの両面からパックご飯の利用頻度を検討するとよいでしょう。
出典
サトウ食品株式会社 パックごはん 価格改定のお知らせ 2025年7月3日
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
