わが家の食費は「4人家族・月10万円」です。値上げが続き厳しいですが、平均と比べて高すぎますか? 総務省のデータをもとに確認

配信日: 2025.10.12
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わが家の食費は「4人家族・月10万円」です。値上げが続き厳しいですが、平均と比べて高すぎますか? 総務省のデータをもとに確認
毎月さまざなものの値上げのニュースが報じられるなど、物価高が続いています。食費は毎日の生活に欠かせない支出であり、値上がりが続くと家計に大きな負担となるため、できるだけ抑えたいところです。
 
本記事では、総務省の家計調査を基に、4人家族の食費の平均額を解説します。家庭の食費が平均と比べてどうなのかを把握し、無理なく抑えるための具体的な節約術も紹介するので参考にしてください。
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4人家族の食費は月いくら? 平均額から知る家計の実態

日本の各家庭の収入や支出を詳細にまとめた総務省の「家計調査年報 (家計収支編)2024年(令和6年)」によると、4人家族(勤労者世帯で未婚の子ども2人)の1ヶ月あたりの食費の平均額は、夫婦共働き世帯で9万4975円、専業主婦世帯(夫だけが働いている)で9万2033円です。
 
それぞれの内訳は、図表1の通りです。
 
図表1

用途分類 共働き世帯 専業主婦世帯
穀類 8000円 7898円
魚介類 4514円 4783円
肉類 1万114円 9646円
乳卵類 4705円 5020円
野菜・海藻 8159円 8428円
果物 2242円 2552円
油脂・調味料 4317円 4136円
菓子類 9760円 9393円
調理食品 1万3267円 1万1940円
飲料 5675円 5763円
酒類 2966円 2647円
外食 2万1256円 1万9827円

総務省 家計調査年報(家計収支編)2024年(令和6年)を基に筆者作成
 
このデータから、4人家族で食費が月10万円かかっている場合は、平均額と比べてやや高めです。特に、割合が大きい「外食費」が平均より高い場合には、全体の食費を押し上げている可能性があります。
 
ただし、この平均額はあくまで目安であり、子どもの年齢や家族の活動量、居住地域などによって変動します。例えば、成長期の子どもがいる家庭や、食料品が比較的高価な都市部に住む家庭では、食費が平均を上回ることも十分に考えられるでしょう。
 

食費を抑えるための具体的な節約術

4人家族の食費を節約するには、無理なく続けられる次のような方法を取り入れると有効です。
 

献立を立ててから買い物に行く

献立を立ててから買い物に行くことを、習慣にしてください。行き当たりばったりで買い物をすると、つい余計なものを買ってしまい、支払額が予算を超えやすくなります。例えば、1週間分の献立を先に決め、必要な食材だけをメモして買い物をすれば、無駄な購入を防げます。
 

特売日やクーポンを利用する

スーパーの特売日や、アプリのクーポンを活用するのも有効です。ただし、特売だからといって必要のないものを大量に買うと、逆効果になるため注意しましょう。
 

冷凍保存を活用する

冷凍保存の活用で、食材を無駄なく使い切れます。まとめ買いした肉や魚、使い切れなかった野菜などは下処理して冷凍保存すれば、鮮度を保ちながら料理の手間も省けます。
 

外食やデリバリーを減らす

外食やデリバリーは自炊に比べて費用がかさむため、できるだけ減らしましょう。弁当や水筒を持参することで、出先での出費を抑えられます。
 
無理なく続けるために、できることから少しずつ取り入れるのがポイントです。
 

食費を無理なく見直すためのポイント

食費の節約は大切ですが、無理をし過ぎるとストレスがたまり、長続きしません。家族で話し合い、協力しながら取り組むことが成功のカギとなります。
 
そのため、「来月から食費を3万円減らす!」というような極端な目標を立てるのは逆効果です。まずは、「月3000円減らす」など達成可能な目標から始めるとよいでしょう。小さな成功を積み重ねることで、モチベーションを維持しやすくなります。
 
また、節約を「我慢」ととらえるのではなく、楽しみながら工夫することも大切です。例えば、自炊する場合に家族の好物をご褒美メニューとして楽しむのもおすすめです。焼き肉やすき焼きなどは、外食では高額になりがちですが、自宅で作れば費用を抑えながら満足感を得られます。
 

4人家族の食費10万円は平均よりやや高めだが、工夫次第で節約できる

4人家族で月10万円の食費は、平均と比べればやや高めですが、決して異常な水準ではありません。成長期の子どもの有無や外食の頻度などによって、平均を上回ることは十分にあります。
 
食費を抑えるには、計画的な買い物や外食・デリバリーの見直しが効果的です。大切なのは、家族で協力しながら無理のない範囲で取り組むことです。食費の見直しを通じて家計に余裕を生み、日々の生活をより豊かにしていきましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2024年(令和6年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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