毎日2合しか炊かないのに我が家の炊飯器は「10合用」です。買い替えた方が電気代の節約になるでしょうか?
本記事で詳しく解説します。
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容量の少ない炊飯器に変えれば電気代が節約できる可能性がある
炊飯器の電気代は炊飯容量にも大きく左右されます。日々2合しか炊かないのに10合炊きを使い続けると、小容量タイプに比べて炊飯や保温時の消費電力が多くなりがちです。
ある家電メーカーの比較ページでは、炊飯容量別に多数モデルが並び、1回あたりの炊飯時消費電力量や保温時の消費電力量が製品仕様に明記されています。同一モデルで容量を落とすと数十ワットアワー単位で小さくなる例が確認できます。
電気料金単価を31円/キロワットアワーとすると、例えば1回あたり0.03キロワットアワーの差で約1円、年間で300円~400円ほどの差になるイメージです。
電気代の計算方法は「消費電力量×電気料金単価」
電気炊飯器の省エネ評価は、炊飯・保温・タイマー予約・待機の各状態の消費電力量に、それぞれ使用実態係数を乗じた数値をすべて合算する「年間消費電力量」で定義されています。
計算はシンプルで、炊飯時1回あたりの消費電力量や保温1時間あたりの消費電力量に、契約のキロワットアワー単価を掛けます。例えば、次のとおりです。
・炊飯1回:0.17キロワットアワー×31円/キロワットアワー=約5.3円/回
・保温1日6時間:0.096キロワットアワー×31円/キロワットアワー=約3円/日
長時間保温が積み重なると炊飯より保温コストが上振れする可能性もあります。
炊飯器の買い替えを検討する際のポイント
保温や炊飯1回あたりの消費電力量は年々改善されているため、古い炊飯器を使っている場合は買い替えを検討するのも有効です。
メーカーが公表している比較ページでは、幅広い容量のラインアップを横断的に比較できます。毎日2合を炊く前提なら、3合~5合から、炊飯時ワットアワー/回と保温時ワットアワー/時が小さいモデルを選ぶのが合理的です。
省エネ性能は「年間消費電力量」で示されているため、買い替え時は炊飯だけでなく、保温や待機を含めた年間値が小さいモデルを選びましょう。
まとめ
毎日2合しか炊かないのに10合炊きの炊飯器を使っている場合は、3合~5合対応の小容量・省エネタイプへ買い替えることで、電気代を節約できる可能性があります。電気料金の単価が上がりやすい状況を考えると、1回あたりの差は小さくても、年単位で見れば無視できません。
また、必要な分だけ炊く・早めに保温を切る・冷蔵や冷凍保存を活用するといった工夫を組み合わせれば、さらに節電効果が高まります。省エネ性能の高い新機種に切り替えることで最新機能を利用できるだけでなく、日々の光熱費の削減にもつながるでしょう。
まずはメーカーの比較ページなどで候補を絞り、カタログの「炊飯・保温の消費電力量」を確認しながら、自分の使用状況に合った容量を選ぶのがおすすめです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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