トイレの換気扇をいつも「つけっぱなし」にする夫…使用するときだけつければいいと思うのですが、電気代ってどれくらい変わりますか?
実際、24時間つけっぱなしにした場合と、使用時だけに動かした場合では、電気代にどれほどの違いがあるのでしょうか。本記事では、一般的な電力消費量をもとに電気代を試算し、つけっぱなしのメリットや注意点を分かりやすく解説します。
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トイレの換気扇の電気代はどのくらい?
家庭のトイレでよく使われるのは「パイプファン型」と呼ばれる小型の換気扇です。一般的な消費電力は2~3ワット程度で、省エネ設計となっています。
電気料金単価を1キロワットアワーあたり31円とすると、1時間つけっぱなしでも0.06円~0.09円ほどです。1日24時間運転したとしても、電気代は約1.4円~2.2円、1ヶ月では42円~66円程度にしかなりません。つまり、トイレの換気扇を常に回していても、一般的には月に数十円ほどのコストで済むのです。
では、使用時のみつけた場合はどうでしょう。仮に1日1時間だけ運転した場合、1ヶ月で2円~3円ほどです。つまり、つけっぱなしと比べても、月数十円程度しか差がない計算になります。
「つけっぱなし」による換気の効果とは
トイレは狭い空間で湿気がこもりやすく、使用していない時間にもにおいやアンモニア成分が発生します。換気を止めてしまうと、こうした臭いが壁紙や床材に染みついたり、カビが繁殖したりする原因になります。
換気を続けることで、トイレの空気は常に入れ替わり、湿気や臭いを外へ排出できます。結果として、掃除の手間も減り、長期的には住宅の劣化防止にもつながる可能性があります。わずか数十円でこうした効果が得られるなら、電気代よりも快適さや衛生面を重視したほうが合理的といえるかもしれません。
「つけっぱなし」で気をつけたいこと
ただし、すべての換気扇が同じ条件というわけではありません。古いタイプや大風量モデルの場合、消費電力が10ワットを超えることもあり、そうなるとつけっぱなしにすることで月200円前後に電気代が上がることもあります。
また、フィルターやファン部分にホコリがたまると、効率が落ちて余計な電力を使う場合もあります。定期的に掃除をしておくことで、無駄な電気代を防ぎ、モーターの寿命を延ばすことができるでしょう。
「ずっと動かしていると故障しやすいのでは?」という不安を感じる人もいるかもしれません。しかし、最近の換気扇は基本的に常時運転を前提に作られているため、24時間つけっぱなしでも問題ない設計になっていることが多いです。こまめなオンオフよりも常時運転させていた方が寿命維持に有利なケースもあるのです。
まとめ:電気代はわずかでも、快適さは大きい
トイレの換気扇をつけっぱなしにしても、1ヶ月の電気代は40円~60円前後で済む可能性があります。今回の試算では、使用時だけ運転した場合との違いは数十円にすぎません。そのわずかな節約のために換気を止めてしまうと、湿気やにおいがこもり、結果的に掃除やリフォームの負担が増えることもあるかもしれません。
清潔で快適な空間を保つためには、トイレの換気扇は基本的につけっぱなしでも問題ありません。節電意識は大切ですが、電気代の負担がほとんどないなら、安心して常時運転を続けるほうが賢い選択といえるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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