電気代が上がっていて冬の光熱費が心配です。暖房器具の種類で電気代は変わりますか?各暖房器具の1カ月の電気代目安を教えてください。

配信日: 2025.10.16
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電気代が上がっていて冬の光熱費が心配です。暖房器具の種類で電気代は変わりますか?各暖房器具の1カ月の電気代目安を教えてください。
冬になると一気に増える光熱費。その中でも特に気になるのが「暖房による電気代」です。ここ数年は電気料金の値上がりが続き、前年より数千円も多く請求が来たという家庭も少なくありません。
 
同じ暖房でも、器具の種類や使い方によって電気代は大きく変わります。この記事では、主要な暖房器具ごとの1カ月の電気代目安と、上手に節約するためのポイントを解説します。
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暖房器具によって電気代は大きく違う

暖房器具は「電気を直接熱に変えるタイプ」と「熱を効率よく循環させるタイプ」に大別されます。電気ストーブやオイルヒーターなどは、電気をそのまま熱エネルギーに変換するため即暖性が高い反面、消費電力が大きく電気代も高めです。
 
一方、エアコンやヒートポンプ式の暖房は空気の熱を利用する仕組みで、同じ暖かさを得るのに使う電力量が少なく、結果的にコスパが良い傾向があります。
 

主な暖房器具の1カ月あたりの電気代目安

暖房器具を1日8時間・30日間使用したときの電気代を表1にまとめました。なお、電気料金の目安は、国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電気単価目安1kWh=31円で計算しています。
 
【表1】

暖房器具の種類 消費電力の目安 1時間あたり電気代 1カ月の電気代(目安)
エアコン(6畳用) 約600W 約19円 約4500円
セラミックファンヒーター 約1200W 約37円 約9000円
オイルヒーター 約1200~1500W 約37~47円 約9000~1万1000円
電気ストーブ
(カーボンヒーターなど)
約900W 約28円 約6700円
こたつ 約300W(間欠運転) 約9円 約2000円前後
電気カーペット(2畳) 約500W 約15円 約3500円前後
ハロゲンヒーター 約1000W 約31円 約7500円前後

同じ「暖房」といっても、使う電力が2~5倍も違うことが分かります。特にエアコンは電気代が高そうに見えますが、実際は効率が良く、広い部屋を暖めるなら最もコスパが良い選択肢です。
 

シーン別おすすめ暖房器具

・リビングなど広い部屋:エアコン

→ 設定温度を20℃前後にし、サーキュレーターで空気を循環させるとさらに効率UP。
 

・短時間、部分的に暖まりたいとき:電気ストーブ・セラミックヒーター

→ 朝の支度や洗面所など、短時間使用に最適。
 

・在宅ワークや一人部屋:こたつ・電気カーペット

→ 体の一部を温める局所暖房で、長時間でも低コスト。
 

・寝室や乾燥を避けたい空間:オイルヒーター

→ 空気を汚さず静音で運転できるが、電気代は高め。
 

房費を節約する工夫

1.設定温度を1℃下げる
エアコンの設定温度を21℃→20℃に下げるだけで、約10%の節電効果があります。
 
2.サーキュレーター・扇風機を併用する
暖気は上にたまりやすいため、空気を循環させることで部屋全体が均一に暖まります。
 
3.窓や床の断熱を強化
厚手のカーテン、断熱シート、ラグマットで外気の侵入を防ぐと、体感温度がぐっと上がります。
 
4.人を温める発想に切り替える
電気毛布やひざ掛け、湯たんぽなど「身体を直接温める」アイテムを活用すると、電気代は最小限に。
 

用途に合った暖房選びで賢く節約

冬の暖房費を抑えるカギは、「部屋全体を温める」のではなく「必要な場所を効率よく温める」こと。長時間使うならエアコンを中心に、短時間や個人使用にはこたつ・電気カーペットを組み合わせるのが理想です。
 
また、ちょっとした生活工夫でも電気代は確実に下げられます。電気代が上がる今こそ、暖房器具の見直しと使い方の工夫で、あたたかく快適に冬を過ごしましょう。
 

出典

国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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