現在、実家暮らしをしています。光熱費や食費が高くなってきた今、自分はいくらくらい入れるのがいいでしょうか。手取りは20万円ほどです。

配信日: 2025.10.16
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現在、実家暮らしをしています。光熱費や食費が高くなってきた今、自分はいくらくらい入れるのがいいでしょうか。手取りは20万円ほどです。
社会人になっても実家暮らしを続ける人は少なくありません。家賃や生活費の負担が少なく済むため、貯金や趣味にお金を回しやすいというメリットがあります。
 
しかし、光熱費や食費が値上がりしている今、「自分はいくらくらい実家にお金を入れるのが妥当なのか」と悩む人も多いでしょう。本記事では、手取り20万円の場合を例に、実家に入れる金額の目安や考え方を詳しく解説します。
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実家にお金を入れる理由を考える

まず前提として、「実家にお金を入れる=親に仕送りをする」という感覚ではなく、「自分が家庭の一員として生活費を分担する」という意識を持つことが大切です。
 
親が生活を支えてくれている以上、光熱費・食費・通信費・家の維持費などには自分も恩恵を受けています。それを考えれば、一定の負担をするのは自然なことです。
 
また、親の立場からすれば「子どもに無理をさせたくない」と思う一方で、いつまでも全額負担するのは経済的にも精神的にも負担になります。お金の話はデリケートですが、きちんと話し合うことでお互いに納得できる関係を築けます。

 

目安は「手取りの10〜20%」

株式会社モデル百貨が行ったアンケートによると、実家暮らしの人が毎月家に入れるお金の全世代平均は5万4009円です。ただし、全世代の平均額なので、年代によって異なります。一般的に、実家に入れる生活費の目安は手取りの10〜20%程度と言われています。手取り20万円の場合、2万円〜4万円前後がひとつの基準です。
 

・2万円程度
まだ収入が少なく、貯金や奨学金の返済を優先したい場合
 
・3万円程度
食費や光熱費などの一部をきちんと負担する一般的なライン
 
・4万円以上
食事付き・洗濯や掃除など家事も親に頼っている場合

 
もちろん、家族構成や地域、家庭の経済状況によっても適正額は変わります。たとえば電気代が高い地域や、共働きの家庭で親が忙しい場合には、少し多めに入れるという考え方もあります。

 

「金額」よりも「姿勢」が大事

大切なのは、金額の多い少ないよりも「自分も家の一員として責任を持つ姿勢」です。「毎月いくら入れているか」よりも、「何のために入れているか」を意識すると、納得感が生まれるでしょう。
 
たとえば、毎月3万円を親に渡す+自分で日用品や嗜好品を買ったり、家に2万円入れて、食材を自分で買って料理を担当したり、お金だけでなく、家事の分担や親への感謝を形にすることも「家に貢献する」ひとつの方法です。

 

「貯金」とのバランスを取る

手取り20万円であれば、家に3万円を入れても残り17万円。そこから携帯代・交通費・交際費などを引くと、自由に使えるお金は限られてきます。
 
実家暮らしのメリットは、やはり家賃がかからない分、貯金がしやすいこと。無理のない範囲で生活費を入れつつ、毎月2〜3万円でも貯金できる習慣をつけるのがおすすめです。
 
将来的に一人暮らしを始めると、家賃・光熱費・食費で10万円以上かかることも珍しくありません。今のうちから「固定費の感覚」を養っておくと、独立後の家計管理にも役立ちます。

 

親との話し合いも忘れずに

一方的に金額を決めるのではなく、親と話し合って決めることも大切です。
 
たとえば、「毎月3万円くらい家に入れたいと思っているけれど、足りないようなら教えてね」
 
こうして話し合えば、親も「ちゃんと考えてくれている」と感じ、円満にまとまることが多いです。もし親が「いらない」と言っても、食費や日用品を買ってきて自然にサポートする方法もあります。

 

お金を「入れる」ことは感謝を「伝える」こと

実家にお金を入れるのは、単なる出費ではなく、親への感謝を形にする行為です。手取り20万円なら、2〜4万円を目安に、自分の生活とバランスを取りながら無理なく続けることが理想的。
 
そして、金額以上に大切なのは、家族としての思いやりと自立心です。お金を通して親との関係をより良くし、自分の将来にもつながる「大人としての第一歩」を踏み出しましょう。

 

出典

株式会社モデル百貨 独身実家暮らしのお金事情について調査結果を発表 1,000人のうち61%が「家にお金を入れている」と回答(PRTIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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