サービス「NHK ONE」は強制加入?“受信料徴収のために作られた”という噂は本当? 気になる新制度を解説

配信日: 2025.10.22
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サービス「NHK ONE」は強制加入?“受信料徴収のために作られた”という噂は本当? 気になる新制度を解説
2025年10月、NHKの新しいサービス「NHK ONE」が開始されました。番組の同時配信や見逃し・聴き逃し配信のほか、ニュース記事なども見られるサービスです。ところがこの「NHK ONE」、視聴者からは「強制的に加入させられるのか」「NHK受信料のほかに料金がかかるのか」などさまざまな疑問の声が上がっています。
 
そこで本記事では、「NHK ONE」のサービス概要とよくある疑問について解説します。
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「NHK ONE」は強制的に加入させられるの?

「NHK ONE」は以下の4つで視聴ができるサービスです。
 

・スマートフォン
・パソコン
・タブレット
・アプリが入っているテレビ

 
ウェブサイトで閲覧するか、新しく「NHK ONE」のアプリをインストールすれば視聴が開始できます。
 
「NHK ONE」は、視聴者が自ら選択して利用するものであって、NHKが強制的に加入させるものではありません。テレビでNHKを視聴するためには従来通り受信契約が必要ですが、「NHK ONE」はあくまで、テレビで放送した番組を配信するためのサービスだからです。「NHK ONE」だけで放送される番組があるわけではありません。
 
「今まで家にテレビがなくて視聴できなかったけど、スマホのアプリで視聴したい」という人は、新たにNHKの受信契約をしたうえで、ウェブサイトもしくはアプリで視聴することになります。
 

「NHK ONE」の料金は? 課金はある?

「NHK ONE」を視聴するための条件は、NHKの受信契約をしていることです。世帯で1つのアカウントを登録すれば、そのアカウントで世帯の全員が視聴できます。アカウント保持者がスマートフォンやタブレットを学校・事業所に持って行っても、周りの人が料金を払う必要はありません。
 
ただし、事業所として利用するには事業所契約が、学校など教育施設で利用するには別途申請が必要です。
 
アプリ内で、課金が必要な動画や記事はありません。今まで「NHK プラス」を使っていた人が、新たに「NHK ONE」の利用を始めることで必要になる追加料金もありません。
 

「NHK プラス」から自動で移行されるの?

これまでの「NHK プラス」は、2025年9月30日にサービスが終了しました。新たに「NHK ONE」を始めるには、以下の3つの手順が必要になります。
 

(1)NHK ONEウェブサイトで「NHK ONE アカウント」を作成する
(2)新しい「NHK プラス」のアプリをインストールする
(3)「NHK ONE アカウント」でログインする

 
ややこしいのが、「NHK ONE」という名前のアプリがないことです。アプリのダウンロードページが「NHK プラス」と同じで、アイコンだけが変わっています。
 
「NHK プラス」から自動では移行されないので、まずは世帯の中で受信契約した人がアカウントを作ることから始めてください。
 

「NHK ONE」は受信料徴収のために作られた、という誤解

NHKの受信料未払いが度々大きなニュースになるせいか、「NHK ONE」は受信料を徴収するために作られたサービスなのでは、と考える人がいるようです。
 
NHKにとっては残念なことかもしれませんが、「NHK ONE」を始めるからといって受信料を徴収できるようになるわけではありません。2年連続の赤字決算を挽回するための手段とはいえないでしょう。
 
「NHK ONE」が開始された理由は、「放送法改正により、インターネットを通じて放送番組等の配信を行う業務がNHKの必須業務となったから」です。
 
NHKの使命は、「公共の福祉のために全国にあまねく放送を普及させ、豊かでよい番組による放送サービスとインターネットサービスを行うこと」とされています。「NHK ONE」は、テレビがなくてもNHKの番組を見られるようにするための施策であり、受信料収入を徴収するために作られたサービスではないのです。
 

まとめ

NHKは、日本で初めて放送をした放送局などを母体として生まれた組織です。「受信の自由」という原則があるので受信は強制ではなく、テレビを設置したから強制的に受信料を徴収されるというものでもありません。
 
新たにサービスが始まるからといって、「受信料の徴収が厳しくなるのでは」とおびえる必要はありません。あくまで、見たい人だけがNHKのテレビや「NHK ONE」を視聴すればよいのです。「NHK ONE」が始まったことによって便利になることは間違いないので、好きな番組がある人は、これから便利なることを喜びましょう。
 

出典

日本放送協会 NHK ONEインフォメーション
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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