40代で転職を考えていますが、給与ダウンが怖くて踏み切れません。やっぱりこの年齢だと給料アップは難しいのでしょうか?

配信日: 2025.10.21
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40代で転職を考えていますが、給与ダウンが怖くて踏み切れません。やっぱりこの年齢だと給料アップは難しいのでしょうか?
40代を過ぎてからの転職は、「もう遅いのでは? 」「収入が下がるのでは? 」と不安を抱ている方も多いのではないでしょうか。確かに、20代・30代のような即戦力採用やポテンシャル採用とは異なり、ミドル世代の転職には独特のハードルがあります。本記事で、40代の転職のポイントを整理していきましょう。
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ミドル世代の転職は給与が下がりやすい?

株式会社マイナビの転職動向調査2025年版(2024年実績)によると、40代の転職率は2023年で5.9%、2024年は6.2%と増加しています。
 
また同調査によると、転職者全体のうち39.4%が年収が上がったと回答。40代男性では47.9%が年収が上がったと回答し、30代男性に次いで2番目に多い割合となっています(40代女性は26.8%)。
 
では40代以上の転職で年収が下がると言われる理由は何でしょうか?
 
おそらく、未経験の業界や業種にキャリアチェンジした場合が考えられます。
 
企業はミドル層に「若手のように一から学ぶ姿勢」よりも、「組織や部下を導けるマネジメント力」や「即戦力として成果を出すスピード」を求めるのではないでしょうか。ところが、前職での役職や実績がそのまま通用しない場合、企業は給与水準を慎重に見直す傾向があります。
 
また、40代転職者が陥りがちなのが「前職の給与基準を前提に考えてしまうこと」です。同調査でも、転職理由は給与に関する理由が最も多い結果となっています。
 
しかし、大企業や外資系で高い報酬を得ていた人が、中小企業やベンチャーへ転職すると、どうしても年収水準は下がりやすくなります。企業規模の違い、待遇体系の違い、そして職務内容の変化がその背景にあります。

 

「給与ダウン=失敗」ではないという視点

給与が下がること自体を“転職の失敗”と捉えるのは早計です。
 
40代の転職では、「長期的なキャリアの再構築」や「働き方の最適化」という観点がより重要になります。たとえば、これまでの激務から脱し、ワークライフバランスを重視した働き方にシフトすることで、たとえ年収が一時的に下がっても、心身の充実度や家庭との両立度が上がるケースもあります。
 
また、転職後にスキルを再構築し、新しい分野で成果を出して再び昇給・昇進する人も少なくありません。給与は一時的に下がっても、「将来に向けた投資期間」と捉えれば、それは“キャリアの第二章”を築くためのステップなのです。

 

年収を下げないために意識すべき3つのポイント

1.「経験の棚卸し」で強みを再定義する
これまでのキャリアで培ったスキル・実績・マネジメント経験を整理し、「自分が何で貢献できるか」を明確にすることが大切です。企業は“何ができる人か”を重視するため、経験を「成果」として具体的に言語化できるかが鍵になります。
 
2.“過去の肩書”ではなく“市場価値”で語る
役職や会社名に頼らず、スキルや実績で勝負できる人材は強いです。特に40代では「どんな環境でも成果を出せるか」が問われます。業界のトレンドやデジタルスキルへの理解を更新し、変化に強い姿勢を見せましょう。
 
3.年収以外の条件にも目を向ける
給与だけでなく、裁量権・働き方・社風・将来のポジションなど、総合的な条件を比較する視点が必要です。自分がこれからの10年をどう生きたいか、そのビジョンに合う職場を選ぶことが、最終的に満足度の高い転職につながります。

 

40代転職の成功は「価値の再定義」から始まる

ミドル世代の転職では、自分のキャリアを冷静に振り返り、市場価値を見極める必要があます。40代からの転職でも年収アップを実現することは十分可能です。大切なのは、「年齢」ではありません。戦略的に考えることで、自分に合ったキャリアを築くことができます

 

出典

株式会社マイナビ 転職動向調査2025年版(2024年実績)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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