夫と「2人暮らし」で食費が毎月5万円ほど…友人の家は「家族5人」で同じ月5万円らしいのですが、夫婦共働きでも「無理せず」食費を抑える方法とは?
ですが、共働き夫婦と子育て家庭では生活リズムも食の内容も違うため、単純な比較はできません。とはいえ、毎月の食費が家計を圧迫していると感じるなら、無理なく見直す方法を知っておきたいところです。
今回は統計データを参考に、夫婦2人の食費の目安と、無理せず続けられる節約のコツを紹介します。
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夫婦2人暮らしの食費、平均はいくら?
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(2024年)」によると、2人世帯の食料支出の平均は月約7万5000円となっています。この中には外食費も含まれており、自炊中心か外食中心かで金額は大きく変わります。つまり、毎月5万円というのは決して多すぎる水準ではなく、むしろ平均よりもやや少なめといえます。
ただし、共働き世帯では「平日は料理する時間がない」「ランチは外食が多い」など、利便性を重視する傾向があります。コンビニ弁当や惣菜を利用すれば一食あたりの単価が上がり、2人分でもあっという間に月5万円に到達するでしょう。
特に、忙しい平日に「少し楽をしよう」と外食が続くと、1回あたりの支出が1人1000円でも月20日で4万円を超える計算になります。
一方で、今回の事例における友人のように、家族5人で5万円というケースでは、子どもの年齢によって食べる量が少ないことや、大量購入による単価の安さ、まとめ調理による効率の良さが影響している可能性があります。人数が多いほど食材を無駄なく使い切りやすく、食費の「割安感」が生まれやすいのです。
無理せず食費を抑えるには「固定化」と「食品ロス削減」
食費を無理なく減らすためには、我慢ではなく“仕組み”をつくることが大切です。ポイントは「固定化」と「食品ロス削減」です。
まず「固定化」とは、食費の中でも変動が大きい部分をあらかじめパターン化しておくことです。例えば、平日の朝食はパンと果物、昼は弁当、夜は野菜多めの定食スタイルと決めておくと、衝動買いが減ります。スーパーでの買い物も「1週間分まとめて」「使う分だけ購入」を徹底することで、食材のムダを防げます。
次に「食品ロス削減」ですが、家庭で発生する食品ロスの主な原因は、冷蔵庫の余り物や賞味期限切れです。週末に冷蔵庫を整理して、「今ある食材で作れるメニュー」を考えるだけでも食費の節約につながります。
最近では、余り物を入力すると自動でレシピを提案してくれるアプリも増えており、忙しい共働き家庭でも簡単に続けられます。
また、共働き世帯では時間の制約が大きいため、調理の手間を減らす工夫も有効です。例えば「週末に下味冷凍をまとめて作る」「炊飯器で一度に多めに炊いて冷凍保存する」など、作業をまとめると外食の頻度が自然と減ります。
外食・惣菜との上手な付き合い方
完全に自炊だけに切り替えるのは現実的ではありません。外食や惣菜を「悪」と考えず、使い方を工夫することが大切です。例えば平日5日間のうち、2日は自炊、2日は惣菜、1日は外食と決めておけば、心身の負担を抑えながらコスト管理がしやすくなります。
また、外食でもランチタイムの定食やテイクアウトを選べば、1食あたりの支出を抑えられる場合があります。自炊を頑張る日と、外食を楽しむ日をバランスよく組み合わせることが、共働き家庭にとっての“現実的な節約”です。
まとめ:食費は「削る」より「整える」意識で
夫婦2人で月5万円の食費は、全国平均と比べても決して多い水準ではありません。問題は金額の多寡ではなく、支出の中身にムダがあるかどうかです。日々の献立や買い物の流れを整えることで、自然と浪費は減っていきます。
「節約=我慢」と思うと長続きしません。外食や惣菜も上手に取り入れながら、自分たちのライフスタイルに合った食費バランスを見つけることが、無理せず続けるための第一歩です。毎月の5万円を「多い」と感じたその気づきこそ、家計を見直す良いタイミングといえるでしょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年 表番号3-1<用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 世帯人員別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
