一人暮らしで1ヶ月の水道光熱費が「2万円超え」…! 親に「電気つけっぱなしのせいだよ」と言われましたが、そんなに影響しますか?
水道光熱費が「月2万円超え」は平均と比べてどれくらい高いのか、そして高い水道光熱費の原因は本当に「電気のつけっぱなし」なのか、本記事では一人暮らしの水道光熱費について解説します。
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単身世帯における水道光熱費の「平均」はいくら?
一人暮らしで水道光熱費が2万円を超えると、「高すぎるのでは?」と不安になる人もいるでしょう。まずは平均と比べてみましょう。
総務省統計局「家計調査 家計収支編 2024年」によると、単身世帯における水道光熱費の1ヶ月の平均は、約1万2800円です。内訳は表1のとおりです。
表1
| 料金 | |
|---|---|
| 電気代 | 6756円 |
| ガス代 | 3056円 |
| 上下水道料 | 2282円 |
| その他光熱費 | 721円 |
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 2024年 単身世帯」を基に筆者作成
具体的な内訳は世帯ごとの居住条件や地域・気候で差が出ます。まずは平均と自分の明細(電気・ガス・水道の各請求)を並べて、突出している費目がどれかを確認しましょう。
水道光熱費「月2万円超え」はあり得るのか? 原因はどこにある?
冬季(1~3月)は、電気・ガスなどの使用量が増え、単身世帯でも光熱費の合計が大きく跳ね上がる傾向があります。今回の事例における「2万円超え」は季節要因によって起こり得る金額と考えるのが妥当です。特に、電気暖房(エアコンや電気ストーブ)、ガス使用(床暖房や長風呂)、在宅時間の増加などが重なると、合計額が急増します。
重要なのは、「どの費目が増えたのか」を請求書で確認することです。毎月の請求書や前年同月の請求書を見比べて、水道光熱費が高騰した原因を突きとめましょう。
「電気つけっぱなし」の影響は何円相当?
照明の電気代は「1時間あたりの消費電力×時間×電気料金単価」で決まります。仮にLEDシーリングライト(例:消費電力40ワットの製品)を1日10時間点灯、電気料金単価を31円/キロワットアワーとすると、1日あたりの電気代は次のとおりです。
0.04キロワット×10時間×31円/キロワットアワー=12.4円/日
1ヶ月(30日)で372円になり、照明だけで電気代が急増することは考えにくい数字です。したがって水道光熱費2万円超えの主な原因は暖房・給湯・在宅時間増など別要因であると考えられます。
まとめ
単身世帯で水道光熱費が月2万円を超えることは、冬場などには十分起こり得ると考えられます。原因を照明だけに絞らず、請求書を「電気・ガス・水道」に分けて確認し、増加した費目から順に対策するのが最も効率的です。
主な節約策としては、使用量の影響が大きい暖房や給湯の使い方の見直し、照明のつけっぱなしや待機電力の削減、料金プランや電力会社の見直しなどが挙げられます。
節約は我慢だけでなく、仕組みと習慣の最適化です。明細確認と小さな設定変更から始めれば、無理なく家計の安心感は取り戻せるでしょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 表番号 1 表分類 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 2024年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
