「せっけんのほうが節約になる」母の言葉、本当?ボディーソープとの“年間コスト差”は具体的にいくらなのでしょうか?

配信日: 2025.10.25
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「せっけんのほうが節約になる」母の言葉、本当?ボディーソープとの“年間コスト差”は具体的にいくらなのでしょうか?
お風呂場の定番アイテムといえば、ボディーソープとせっけん。どちらも体を清潔に保つために欠かせないものですが、「昔ながらの固形せっけんのほうが経済的」と言われたことはないでしょうか。
 
確かに、ドラッグストアなどで比べると、せっけんのほうが単価は安い印象があります。本記事では、実際に年間でどのくらいの差が出るのかを解説します。
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まずは基本の価格を比較

バスリエ株式会社の「石けん利用に関するアンケート調査」によると、ボディーソープを使っている人は約6割、せっけんを使っている人は約4割という結果でした。
 
そして、一般的なボディーソープ(市販品・詰め替え用)は、400mlあたり300〜500円前後が主流。家族3〜4人で使用する場合、1週間〜10日ほどで使い切る家庭も少なくありません。
 
一方、固形せっけんは1個あたり100〜200円程度。1人で毎日使っても、おおよそ2〜3週間は持ちます。つまり単純計算で、1ヶ月あたりにかかる費用は以下の通りです。


ボディーソープ
→400円 × 約3本=月1200円

せっけん
→150円 × 約2個=月300円

なんと、月間で約900円の差が出る計算になります。
 

年間コストに換算すると…

この差を1年間に換算するとどうなるでしょうか。


ボディーソープ
→1200円 × 12ヶ月 = 1万4400円

せっけん
→300円 × 12ヶ月 = 3600円

その差はおよそ1万円。つまり、同じ「体を洗う」行為でも、使うアイテムを変えるだけで年間1万円近くの節約が可能になるのです。家族全員がせっけんに切り替えた場合、この差はさらに大きくなります。
 

使用感・衛生面の違いにも注目

とはいえ、コストだけで選ぶのは早計です。ボディーソープとせっけんには、それぞれ利点と欠点があります。
 
ボディーソープはポンプ式で使いやすく、保湿成分を多く含む製品も多いのが特徴。乾燥肌の人や冬場には、しっとり感がうれしいという声もあります。一方で、液体のため使いすぎになりやすく、1回あたりの使用量が増えてコスパが下がりがちです。
 
一方の固形せっけんは、少量でも泡立ちが良く、洗浄力が高い点が魅力。肌をさっぱりと洗い上げたい人や、香料や添加物を避けたい人にも向いています。ただし、ぬれたまま放置すると溶けやすく、衛生的に保つにはソープディッシュなどでの管理が必要です。
 

“節約と快適さ”のバランスをどう取るか

金額面だけを見ればせっけんに軍配が上がりますが、使用感の好みや肌質によってはボディーソープの方が快適という人も少なくありません。「コストを抑えたいけど乾燥が気になる」という場合は、せっけんとボディーソープを季節で使い分けるのも一つの方法です。
 
たとえば夏場はさっぱり系のせっけん、冬場は保湿成分入りのボディーソープ、というように切り替えれば、年間コストを抑えつつ快適に過ごせます。
 

環境面から見た違いも

また、節約という視点を広げてみると、「環境負荷の少なさ」も無視できません。
 
せっけんは紙包装のものが多く、プラスチック容器を使うボディーソープに比べてごみが少ない傾向にあります。詰め替え用を使っても完全にゼロにはならないため、エコの観点でもせっけんの方が優秀と言えるでしょう。
 

せっけんは“昔ながら”だけど“賢い選択”

「せっけんのほうが節約になる」という母の言葉は、数字の上でも確かに本当でした。
 
年間で約1万円の節約、環境負荷の軽減、そして使い方次第では十分な快適さ。現代の便利な生活の中でも、昔ながらの固形せっけんには見直す価値があります。
 
お風呂場に小さなせっけんを置くだけで、家計にも地球にも優しい一歩を踏み出せるかもしれません。
 

出典

バスリエ株式会社 石けん利用に関するアンケート調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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