【埼玉vs千葉】東京に“通勤しやすい”のはどっち? 大手町まで30分圏内の「家賃相場」を比較
家賃を抑えたい気持ちと、毎日の通勤負担を考えると、住む場所は悩ましい問題ですよね。埼玉と千葉には、都心へのアクセスが良く、通勤時間と家賃の両方のバランスが取れるエリアもあります。
本記事では、東京に通勤しやすい埼玉と千葉の駅や、それぞれの住むメリットについて解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
大手町まで30分圏内の埼玉・千葉の駅と3LDK家賃相場
東京の都心に通勤する際、多くの人が気にするのは「通勤時間」と「家賃」のバランスではないでしょうか。
今回は、東京の主要都市である大手町駅に対し、電車で30分圏内にいける埼玉県の駅を図表1に、千葉駅を図表2にまとめました。いずれも、「乗り換え1回以内」または「乗り換えなし」で通える駅です。
また、ファミリー層向けの3LDK賃貸の家賃相場も記載していますので、参考までに比較してみてください。
図表1(埼玉県)
| 駅名 | 路線 | 大手町駅までの所要時間 | 3LDK賃貸の家賃相場(目安) |
|---|---|---|---|
| 川口 | JR京浜東北線 | 約25分(東京駅経由) | 12万1000円~20万3000円 |
| 和光市 | 東京メトロ有楽町線/副都心線 | 約20分 | 11万5000円~24万1000円 |
参考資料より筆者作成 (家賃相場は2025年10月時点)
図表2(千葉県)
| 駅名 | 路線 | 大手町駅までの所要時間 | 3LDK賃貸の家賃相場(目安) |
|---|---|---|---|
| 本八幡 | 都営新宿線/JR総武線 | 約30分 | 10万2000円~26万5000円 |
| 西船橋 | 東京メトロ東西線/JR総武線 | 約28分 | 10万8000円~18万9000円 |
参考資料より筆者作成 (家賃相場は2025年10月時点)
図表1、図表2を見て分かる通り、通勤時間の面では大きな差はありません。一方、家賃相場に注目すると、千葉県のほうが埼玉県より低めな傾向が見受けられます。
毎月の固定費である家賃を抑えたい人にとっては、千葉エリアが魅力的にうつるかもしれません。ただし、埼玉の和光市駅は、有楽町線や副都心線の始発駅であるため、朝の通勤時に座れる可能性が高く、通勤の快適さという点では大きなメリットがあります。
では、具体的な通勤時間、家賃相場や子育て環境などの観点で埼玉と千葉を比較してみましょう。
埼玉のメリットは「多方面アクセスと子育て環境」
埼玉県は、都心への通勤しやすさと子育て支援の充実が魅力です。共働き世帯にとって暮らしやすい環境が整っています。
アクセスの利便性
埼玉県は、アクセスの利便性が高いため、
・大手町、池袋、新宿、渋谷へ直通の路線が多数
・都内への通勤やお出掛けも乗り換えが少ない
など、通勤や通学、レジャーなど生活のあらゆるシーンで時間を有効活用できます。
子育て支援の充実
埼玉県は、子育て支援も充実しています。
・埼玉県の令和7年4月1日時点の待機児童数は県全体で208人で前年度から33人減少
・医療費助成や育児給付金など、自治体独自の支援が充実
・妊娠から子育てまで切れ目のない支援体制あり
仕事と家庭の両立を強力にサポートしてくれるので、安心の環境で子育てができるでしょう。
千葉のメリットは「家賃の安さと自然・レジャー」
千葉県は、住居費を抑えやすく、自然やレジャー環境が整っています。また、子育て世帯にも暮らしやすい地域です。
家賃の安さ
千葉県は、家賃を効果的に抑えられます。
・埼玉県よりも家賃水準が低い傾向
・埼玉県と同じ予算で広めの間取りや駅近物件も選びやすい
そのため、浮いた家賃を教育費や貯蓄、レジャーにまわせます。
自然・レジャーの充実
千葉県の都心近郊エリアは、レジャー施設や豊かな自然が身近にあり、休日の選択肢が豊富です。
・海に隣接している
・広い公園がある
・テーマパークなど家族で楽しめる場所が豊富
遠出せずに週末をリフレッシュでき、アウトドアや季節のイベントも楽しめる環境です。
ライフスタイルに合った後悔しない居住地選びをしよう
埼玉県と千葉県の主要エリアを比較してきました。最終的にどちらを選ぶかは、何を最も重視するかによって変わってきます。
埼玉のメリットは、
・都内各所へのアクセスが良好で通勤や外出が便利
・待機児童数が非常に少なく、子育て環境が充実
です。
千葉のメリットは、
・埼玉よりも家賃水準がやや低い
・海やテーマパークなど、週末のレジャー環境が充実
です。
家族構成や将来設計も踏まえ、自分たちのライフスタイルや価値観に合った選択をして、後悔のない住まい選びをしましょう。
出典
埼玉県 令和7年4月1日現在の県内における保育所等待機児童数
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
