50代で夫婦共働きのわが家、毎月の生活費が“30万円以上”かかっています。ママ友夫婦は“20万円以下”だそうですが、うちがかかりすぎなのでしょうか…?
本記事では、夫婦共働き世帯の消費支出と2人以上世帯における年代別の消費支出と、生活費を節約する方法を解説します。
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
夫婦共働き世帯の消費支出は“月額33万7310円”
総務省統計局の家計調査によると、2人以上の世帯(核家族世帯)における夫婦が有業者の1ヶ月あたりの消費支出は33万7310円でした。具体的な内訳は表1の通りです。なお、世帯主の年齢は49.1歳で、持家率は83.5パーセントとなっています。
表1
| 食料 | 8万8735円 |
| 住居 | 1万7666円 |
| 光熱・水道 | 2万1709円 |
| 家具・家事用品 | 1万2736円 |
| 被服及び履物 | 1万3058円 |
| 保健医療 | 1万3970円 |
| 交通・通信 | 5万1493円 |
| 教育 | 2万3763円 |
| 教養娯楽 | 3万4678円 |
| その他 | 5万9501円 |
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果 2024年(令和6年)平均」を基に筆者作成
一方、有業者1人の消費支出は30万1925円、全平均では30万7651円となっており、毎月の生活費に30万円以上かかるのは平均的な水準といえます。
「50代」はもっとも“生活費”がかかる年代
総務省統計局の家計調査を基に、2人以上の世帯における世帯主の年齢階級別の消費支出を表2にまとめました。消費支出が最も高いのは50代で、35万6946円となっています。
表2
| 平均 | 40歳未満 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~69歳 | 70歳以上 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 消費支出 | 30万243円 | 28万451円 | 33万1134円 | 35万6946円 | 31万1392円 | 25万2781円 |
| 世帯人数 | 2.88人 | 3.56人 | 3.68人 | 3.09人 | 2.58人 | 2.33人 |
| 持家率 | 87.5パーセント | 66.7パーセント | 83.1パーセント | 85.2パーセント | 92.4パーセント | 95.1パーセント |
※総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕調査結果 2024年(令和6年)平均結果の概要」を基に筆者作成
毎月の“生活費”を少しでも節約する方法
毎月の生活費を少しでも節約したい人は、以下の3つの方法を実践しましょう。
・家計簿をつける
月々の収入と支出を把握していないと、生活費に使える金額や節約すべき費目が分かりません。そのため、家計簿をつけて家計の収支を把握することが重要です。家計の赤字・黒字や貯金額やローン残高なども確認して全体の状況を把握できれば、何をいくら節約すべきかが明確になります。
・支出が多い費目を把握する
生活費の中で支出が多い費目を把握します。生活費は固定費と変動費の2つに分類できますが、基本的には固定費の見直しがおすすめです。変動費は毎月金額が変わるため、持続性に欠ける一方、固定費は一度見直すと節約効果が持続します。
主な固定費は、家賃・住宅ローンや水道光熱費や通信費などです。特に、あまり利用していないサブスクリプションサービスがある場合は速やかに解約することをおすすめします。
・費目ごとの予算を決める
食費や交際費や娯楽費などの変動費を節約する際は、費目ごとに予算を決めることが重要です。具体的な目標を設定することで、使い過ぎを防げます。
まとめ
夫婦が有業者の世帯における1ヶ月あたりの消費支出は約34万円で、有業者1人の消費支出も約30万円のため、毎月の生活費が30万円なのは平均的な水準といえます。
また、2人以上の世帯において消費支出が最も高いのは50代で、約36万円です。生活費を節約したい人は、家計簿をつけて支出が多い費目を把握したり費目ごとの予算を決めたりすることからはじめてみてはいかがでしょうか。
出典
総務省統計局 家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表
総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕 2024年(令和6年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
