地道に貯めた百円硬貨の「小銭貯金」…ざっと“1000枚以上”あるのですが、銀行口座への入金には「2000円近い手数料」がかかる!? このまま持っているしかないのでしょうか?

配信日: 2025.10.28
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地道に貯めた百円硬貨の「小銭貯金」…ざっと“1000枚以上”あるのですが、銀行口座への入金には「2000円近い手数料」がかかる!? このまま持っているしかないのでしょうか?
小銭貯金とは、硬貨を少しずつ貯めていく貯金方法です。定期貯金などと比べ、手続きも必要なく手軽に始められ、見た目などでどれだけ貯蓄できたかが分かる楽しみがあります。
 
小銭貯金では貯金箱に貯める方法が一般的ですが、この方法で1000枚以上の大量の硬貨を貯めた場合、銀行口座への入金に2000円近い手数料がかかるというのは本当でしょうか。
 
本記事では、硬貨を大量に入金する際にかかる手数料や、無料で硬貨を入金する対処方法、硬貨のまま持ち続けた場合のリスクについて解説します。
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「大量の硬貨入金」は手数料が「2000円以上」までかさむ可能性も

枚数算定の手間などから、硬貨による多額の入金をする際に、手数料を設けている金融機関は少なくありません。
 
2025年10月27日時点では、窓口での入金の際に硬貨が1000枚の場合、ゆうちょ銀行では「1100円」の手数料がかかり、1001枚以上の場合は500枚ごとに550円加算されます。
 
三井住友銀行、三菱UFJ銀行でも同様に手数料がかかります。みずほ銀行では1000枚の場合「1320円」かかり、1001枚入金する場合は「1980円」と、2000円近い手数料が発生します。
 

無料で大量の硬貨を口座入金したい場合の対処法

無料で大量の硬貨を口座入金する方法は2つあります。1つ目は、ATMで入金する方法です。三井住友銀行や、三菱UFJ銀行、みずほ銀行などの金融機関では、ATMで硬貨を口座入金する場合の手数料がありません。
 
ただし、1回に投入できる枚数が決まっている場合が多いため、ATMでの入金の際には事前に確認しておきましょう。汚損硬貨などを投入するとATMの故障につながるため、汚損硬貨などが混ざっていないかのチェックも必要です。
 
2つ目は、手数料無料の範囲で複数回入金する方法です。1日の硬貨入金枚数が一定以下の際に無料で入金できる金融機関があります。ゆうちょ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行は100枚以下であれば無料で入金できます。
 
ただし、枚数算定後に入金を取り消しても手数料を徴収されることがあるため、あらかじめ枚数を数えておいたほうがいいでしょう。
 

小銭貯金を持ち続けるとどうなる? 放置しておくと「相続税」の対象となるリスクも

小銭貯金をそのまま、いわゆる「タンス預金」にしておくと、複数のリスクがあります。
 
1つ目は、利子が付かないことです。金融機関に預ければ利子が付きますが、タンス預金はお金を自宅に置いているだけなので利子を得ることができません。長期的にみると、タンス預金は損をする可能性があります。
 
2つ目は、紛失や盗難によって物理的に無くなる恐れがある点です。泥棒に盗まれたり、タンス預金していた場所を忘れたりする場合もあるため注意が必要です。
 
3つ目は、非常時に持ち出すことが難しいことです。災害時などの非常時には、タンス預金してある場所から小銭貯金を持ち出すことが難しい可能性があります。口座入金しておけば災害などの被害を受けにくいため、資産を守るには口座入金がより安全といえるでしょう。
 
タンス預金は、相続税の対象となることにも気を付ける必要があります。タンスなどにしまったまま誰も存在を把握しておらず、相続手続き後に見つかった場合は、加算税や延滞金が課される可能性があるので注意しましょう。
 

まとめ

小銭貯金の入金について解説しました。大量の硬貨を貯めた場合、金融機関の窓口から口座入金すると、2000円近い手数料がかかる可能性があります。手数料を節約したい場合には、ATMから入金する、手数料がかからない枚数に分けて入金するなどの方法がおすすめです。
 

出典

株式会社ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金改定のお知らせ(2024年12月2日更新)
株式会社三井住友銀行【手数料】硬貨をATMや窓口で入金するときに、手数料は必要ですか?ーよくあるご質問
株式会社三菱UFJ銀行 その他手数料
株式会社みずほ銀行 大量硬貨取扱手数料の新設について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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