浴室の換気扇を24時間稼働しています。1ヶ月の電気代はどれくらいなのでしょうか。

配信日: 2025.10.30
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浴室の換気扇を24時間稼働しています。1ヶ月の電気代はどれくらいなのでしょうか。
浴室のカビや湿気対策のために、換気扇を24時間つけっぱなしにしている家庭は多いでしょう。しかし、「一日中回しっぱなしにして電気代は大丈夫?」と気になるのも本音です。
 
実際のところ、浴室換気扇の電気代はどの程度なのでしょうか。本記事では消費電力データをもとに、生活者の視点からコストと効果のバランスを考えてみます。
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浴室換気扇の電気代は意外と安い

一般的なユニットバスに設置されている浴室換気扇の消費電力は、弱運転でおよそ8ワット前後とされています。
 
これを24時間稼働させた場合、1日の使用電力量は0.192キロワットアワー、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価(1キロワットアワーあたり31円(税込み))で計算すると1日約6円、1ヶ月(30日)で約180円前後となります。
 
乾燥機能つきや高風量タイプでは消費電力が15〜20ワット台の機種もありますが、それでも月の電気代は300~450円程度にとどまります。このように、浴室の換気扇を24時間回しても、家計全体から見ればわずかな負担といえるのです。
 
換気扇はモーターをゆっくりと回転させるだけの仕組みであり、冷暖房や調理家電のような大量の電力を必要としません。したがって、常時運転していても電気代が急増する心配はほとんどありません。
 

24時間換気のメリットと家計効果

電気代が比較的安価でも、浴室の24時間換気の意義は単なる省エネにとどまりません。最大のメリットは、湿気やカビの発生を抑え、住宅の劣化を防ぐことです。
 
また、結露を減らすことで壁や天井、ドア枠の腐食を軽減し、結果的に修繕費の削減につながります。特にマンションや高気密住宅では、浴室に湿気がこもることで隣接する居室への影響も大きいため、常時換気の効果は大きいといえます。
 
さらに、換気によって生活臭やホルムアルデヒドなどの化学物質を屋外に排出できるため、健康面のリスクも軽減されます。つまり、月200円前後の電気代でカビ取りやリフォーム費用の予防ができるならば、長期的には非常に経済的で賢明な選択といえるでしょう。
 

浴室換気扇を24時間稼働させる前に押さえておきたいリスクと対策

一方で、換気扇を24時間動かす場合にも注意すべき点があります。
 
まず、冬場は外気を取り入れることで浴室や脱衣所が冷え込み、暖房費が若干増える可能性があります。ただし、換気を停止して湿気がこもると、壁材の劣化やカビ繁殖が進行し、長期的には修繕費用の増加につながるケースもあります。
 
また、フィルターやファンにほこりや水あかがたまると、モーターの負荷が増えて消費電力が上昇します。そのため、月に一度程度カバーを外して清掃し、効率的に運転できる状態を保つことが電気代の節約や機械の長寿命化につながります。
 
さらに、機種によっては弱運転と強運転を切り替えられるタイプもあります。通常は弱運転で十分な換気効果が得られるため、必要なときだけ強運転を利用するようにすれば、年間で1000円以上の電気代を節約できる場合もあります。
 

快適さとコストの両立を目指そう

浴室の換気扇を24時間稼働させた場合の電気代は、一般的なユニットバスでは月200円前後、乾燥機能などの高機能タイプつきでも400円程度が目安です。
 
家計への負担はごくわずかである一方、湿気やカビの発生抑制による住宅の耐久性向上と健康面のメリットは非常に大きいとされています。
 
もったいないから換気を止めるよりも、小さなコストで住宅の劣化予防や健康維持を図ることを意識するほうが、長期的に見て合理的な選択といえます。定期的な換気扇の清掃や運転モードの使い分けなどで、電気代と快適さを両立させる暮らし方を心掛けましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A その他の質問 Q カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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