近所のスーパーに「無料の水」が! 夫が「週末にまとめて汲めば節約できる」と言いますが、本当に安全なのでしょうか? 利用時の注意点とは

配信日: 2025.10.30
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近所のスーパーに「無料の水」が! 夫が「週末にまとめて汲めば節約できる」と言いますが、本当に安全なのでしょうか? 利用時の注意点とは
スーパーマーケットの店頭で、よく見かける無料の給水サービス。このサービスを利用すれば、ミネラルウォーターを買わずに済むため、「ちょっとお得かも」と感じる人も多いのではないでしょうか。
 
しかし一方で、「本当に安全?」「水道水とどう違うの?」といった疑問や不安もあるかもしれません。水は、毎日口にするものだからこそ、安心して使えるかどうかは大切ですよね。
 
本記事では、無料給水サービスの仕組みやミネラルウォーターとの違い、安全に使うためのポイントなどを解説します。
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スーパーの無料給水サービスの水はミネラルウォーターとどう違う?

スーパーの無料給水サービスで提供される水は、多くの場合、RO水(逆浸透膜水)や浄水です。
 
RO水とは、水道水を原水とし、RO膜という超微細なフィルターで、塩素、不純物やミネラル成分などを取り除いた純水に近い水のことです。RO水はミネラル成分が除去されているため、硬度が限りなくゼロに近い「超軟水」に分類されます。
 
一方、ミネラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水が原水です。加熱殺菌以外の処理を行わず、天然のミネラル成分を保持しています。
 
また、法的な管理基準も異なります。ミネラルウォーター類は食品衛生法に基づき管理されますが、水道水は水道法に基づき管理されています。
 

安全性は高いが保存には注意が必要! 確認ポイント

スーパーの無料水は、お店側が機械のフィルター交換や水質検査を定期的に行っているため、水自体の品質は高いと言えます。しかし、安全に利用するために、利用者が守るべき大切なポイントがあります。
 
それは「塩素がないことが多い」という点です。日本の水道水は、水道法により、細菌が増えるのを防ぐため、消毒成分である塩素を一定量含んでいることが義務付けられています。
 
しかし、無料水は塩素が取り除かれているため、一度くんだ後はボトル内で雑菌が繁殖しやすく、日持ちしないという弱点があります。そのため、くんだ水はできるだけ早く使い切ることが大切です。
 
週末にまとめてくむ場合は、冷蔵庫に入れ、週明けまでに使い切れる量だけをくむように徹底しましょう。メーカーによっては、冷蔵庫でも24時間程度の消費を推奨している場合もあります。
 

無料の水でどのくらい節約できる? 手間はどのくらい?

無料水を利用するメリットとして、ミネラルウォーターの購入費用が削減できることがあげられます。仮に2リットルペットボトルを毎日1本購入していた場合、1ヶ月で約30本分、金額にして数千円の節約につながる可能性があります。
 
しかし、節約効果を考える際には、見えないコストである手間と、専用ボトルの代金を考慮する必要があります。
 

・専用ボトルの初期費用
・水をくみに行く手間(時間)
・車でくみに行く場合のガソリン代

 
コストをかける部分と節約する部分をしっかり見極めることが大切です。
 
また、水を安く確保する方法はほかにもあります。一例として、自宅の水道水に浄水器を設置する方法があげられます。
 
浄水器は、最初に本体代がかかりますが、その後、維持費は、数ヶ月ごとなどに取り替えるフィルターのお金だけで済み、非常に安価です。
 

無料の水を賢く利用すれば家計の助けになる

スーパーの無料給水サービスは、ミネラルウォーターの購入費用を削減できるという点で、家計にとって大きなメリットがあります。無料水は、水道水をろ過したRO水などが主流で、水自体の品質は高いと言えるでしょう。
 
しかし、塩素がないため保存性に欠けるという、衛生面での注意が必要です。週末にまとめてくむことは、くんだ水を冷蔵保存し、24時間以内に使い切るというルールを徹底すれば、衛生上のリスクをある程度抑えることができます。
 
無料の水とミネラルウォーターの違い、そして塩素除去による保存期間の制限を正しく理解することが大切です。また、買い物のついでに水をくむなど、手間やガソリン代といった隠れたコストを抑える工夫をして、無理のない範囲で賢く利用しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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