わが家は毎日お風呂のお湯を入れ替えています。ママ友から「2日に1回は追いだきにしたほうが安いよ」と言われたのですが、年間でいくらくらい節約できますか?
本記事では、お湯を毎日入れ替えた場合と2日に1回の追いだきでの費用差や、冬場にお風呂を利用する際の節約方法などについてご紹介します。
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毎日入れ替えと2日に1回追いだきでの費用差はいくらくらい?
今回は、以下の条件で毎日お湯を入れ替えた場合と、2日に1回追いだきをした場合のコストを比較しましょう。
・お湯は250リットルまでためる
・お湯は水温17度から42度まで上昇させるとする
・お湯の入れ替え、追いだきは1日1回のみとする
・ガス単価は東京ガス株式会社の一般契約料金表B表にある130.46円/立方メートルとする
・ガス代の基本料金は考慮しないものとする
・熱効率は80%とする
・発熱量が1万750キロカロリーとする
・水道代は1リットルあたり0.24円とする
なお、お風呂を沸かしたり追いだきしたりする際のガス代は「湯量×水の温度差÷(熱効率×発熱量)×ガス単価」で求められます。
毎日お湯を入れ替えるとき
まず、お風呂を1回沸かすと、水道代が「250リットル×0.24円」で60円かかります。また、ガス代は「250リットル×(42-17度)÷(80%×1万750キロカロリー)×130.46円」で、1回につき約95円です。つまり、1回お風呂を沸かすたびに、約155円かかります。
1ヶ月を30日とした場合、毎日のお湯の入れ替え費用は月合計で約4650円の計算です。また、365日で計算すると年間約5万6575円になります。
2日に1回追いだきをしたとき
2日に1回追いだきをする場合、水道代が半分になります。例えば、1ヶ月を30日とした場合、60円の水道代が15日間かかるので「60円×15日」で月900円です。
一方、追いだきの際にもガスは使用するため、ガス代は毎日お湯を入れ替えるときと同じ日数で計算します。ただし、2日目の残り湯は前日に利用した分で減少していると考えられるため、180リットルとしましょう。
この場合、1日目のガス代は約95円、2日目の追いだきをした際のガス代は「180リットル×(42-17度)÷(80%×1万750キロカロリー)×130.46円」で約68円です。1ヶ月を30日とした場合のガス代は約2445円になります。水道代の900円を足すと、1ヶ月あたり約3345円です。
年間換算の場合、1年の約半分の182日はお湯を入れ替えていると考えると、2日に1回追いだきをした場合の費用は年約4万140円です。2日に1回追いだきをすることで、年間で約1万6435円安くなる計算です。
しかし、お住まいの地域や時期、環境によっても水道光熱費は変動しますので、あくまで目安として参考にしてください。
冬場にお風呂を利用する際の費用の節約方法
寒い冬は湯船に入ることも多いため、水道光熱費が高くなりやすい傾向があります。冬場のお風呂に関する費用を少しでも節約したい場合は、まずガス代や水道代を節約するとよいでしょう。
例えば、シャワーの利用時間を減らすと、ガス代と水道代をどちらも節約できます。
資源エネルギー庁によれば、シャワーを1分使うと、使用する湯量は12リットルになるそうです。もし家族4人が5分ずつ使用すると、ほぼ浴槽1杯分の240リットル使用する計算となります。
資源エネルギー庁は、シャワーの使用時間を1分短くした場合の費用差の目安も公表しています(お湯の温度が45度だった場合)。この試算によると、水道代とガス代で1年間に合計約3210円節約できる見込みです。
シャワーの使用時間を短くする場合、都度シャワーを止めるだけでなく、節水シャワーヘッドを使用する方法があります。節水シャワーヘッドは、通常のものよりも使用する水量を減らせるため、水道代とガス代の節約が可能です。
2日に1回追いだきをすると年間で約1万6000円安くなる可能性がある
今回の条件では、毎日お湯を入れ替えるか2日に1回追いだきをするかで、追いだきのほうが年約1万6000円安くなる結果でした。ただし、条件によってはかかる費用も変わってくるため、あくまでも参考としてください。
冬場のお風呂にかかる水道光熱費を少しでも節約したい場合は、シャワーの使用時間を短くしたり、可能であれば節水シャワーヘッドに変えたりするとよいでしょう。
出典
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)一般契約料金B表
資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 風呂・トイレ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
