お風呂は「湯船派」の私、倹約家の友人に「贅沢だね」と言われた…。「湯船」を“2日に1回”にしただけで「水道光熱費」が“年間2万円近く”も安くなるって本当!?
本記事では、湯船にお湯を1回張るのに必要な水道光熱費と、2日に1回に減らすとどのくらい節約できるのか解説します。
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目次
「湯船」にお湯を張るのに水道光熱費は1回あたりどれくらいかかる?
湯船にお湯を張るのに必要な費用は、水道代とガス代に分けられます。必要な水量は浴槽のサイズによって異なりますが、ここでは仮に180リットルためるとします。
また、東京都水道局によれば、令和5年度における10月の都庁付近の水道水の平均水温は22.2度です。180リットルの水を22度から40度へ加熱すると仮定して、湯船にお湯を1回張るのに必要な水道代とガス代を計算しました。
・水道代
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」で用いられている算出根拠から、1立方メートル(1000リットル)あたりの水道料金を260円とすると、1リットルあたり0.26円です。つまり、湯船にお湯を張るのに必要な水道代は0.26円×180リットル=46.8円となります。
・ガス代
都市ガスの発熱量を1立方メートルあたり1万750キロカロリー、熱効率はガス給湯器の種類によって異なりますがここでは80%~90%程度、また1立方メートルあたりのガス料金は、東京ガス株式会社の「一般契約料金 B表」から147.76円とします。これらの数値から、水温を22度から40度まで18度上げるためにかかるガス代を計算しました。
熱効率80%の場合:
18度×180リットル÷(1万750キロカロリー×熱効率80%)×147.76円=約55.67円
熱効率90%の場合:
18度×180リットル÷(1万750キロカロリー×熱効率90%)×147.76円=約49.48円
以上から、湯船にお湯を1回張るのに、水道光熱費は96円~102円程度かかる可能性があると考えられます。
「湯船」を“2日に1回”にすると水道光熱費が“年間2万円近く”安くなる可能性
上記で算出した湯船1回の水道光熱費から、365日毎日湯船につかると3万5040円~3万7230円程度かかる計算になります。湯船を2日に1回にする場合、単純計算で湯船を張る回数が半分(約183日)になるため、1万7568円~1万8666円と2万円近くの節約になりそうです。
しかし、実際には季節による初期水温の差や給湯器の性能、水道やガスの単価といった条件によって水道光熱費は変動するため、参考程度にとどめましょう。
「お風呂」にかかる水道光熱費を少しでも節約する2つの方法
ここからは、お風呂にかかる水道光熱費の節約方法を2つ紹介します。
・家族で同じ時間帯に入る
家族全員が湯船につかる場合、全員の入浴時間にあわせて沸かすことで、追い焚きの必要がなくなります。東京ガス株式会社によると、180リットルの40度に温められたお湯を2時間後に冷めてから追い焚きする場合としない場合では、年間2514円の節約になります。
・シャワーヘッドを交換する
湯船につからない場合、シャワーのみで済ませることが多いでしょう。シャワーヘッドを節水シャワーヘッドに替えることで、30%~50%程度の節水になる可能性があります。水の使用量が減ることで、お湯を温める際のガス代も抑えられるでしょう。
まとめ
毎日湯船にお湯を張ると、今回の試算では、年間で3万5000円程度の水道光熱費がかかる可能性があります。湯船を張る頻度を2日に1回へ減らすことで、2万円近くの節約につながるかもしれません。
湯船を張る頻度を減らす以外にも、シャワーヘッドの交換や家族の入浴時間を同じ時間帯にするなど、水道光熱費を節約する方法はさまざまです。生活スタイルに合わせて、水道光熱費を効率よく節約しましょう。
出典
東京都水道局 水道水の水温
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 省エネ効果の算出根拠
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 B表 25年10月検針分
東京ガス株式会社 ウルトラ省エネブック バスルーム・トイレを使う-2
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
