息子と主人が毎日朝シャンしています。朝シャン1回の光熱費・水道代ってどれくらいかかっているのでしょうか。

配信日: 2025.11.05
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息子と主人が毎日朝シャンしています。朝シャン1回の光熱費・水道代ってどれくらいかかっているのでしょうか。
「朝シャン」で気分をすっきりさせて一日を始める習慣として、毎日続けているという人も多いでしょう。しかし、その「1回の朝シャン」にかかる水道代や光熱費を具体的に把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。
 
本記事では、生活者の視点から客観的に、朝シャン1回あたりのコストを試算し、家計への影響と節約のポイントを考えてみます。
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朝シャンで使われる水量と費用の構造

一般的に、シャワーは1分間におよそ10リットルの水を使うといわれます。髪を洗って軽く体を流すだけでも、平均5〜7分ほどシャワーを浴びるとすれば、1回につき50~70リットル程度の水を使用する計算です。
 
1リットルあたりの水道単価を東京都水道局で公表している0.24円で計算すると、朝シャン1回ではおよそ12~16.8円の水道代がかかることになります。
 
さらに、お湯を温めるためのエネルギーコストが加わり、給湯器のタイプや燃料種、機器効率にもよりますが、1回あたり約30~50円の費用がかかります。
 
したがって、朝シャン1回にかかる総費用は1人あたり40~70円程度となり、2人が毎日行うと1日で100円程度、月額で約3000円、年間で約3万5000~4万円に達する可能性があります。
 

家計に与えるインパクト

総務省統計局の「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年」によると、1ヶ月あたりの水道光熱費は2万3110円です。このうち、朝シャン1回の水道・光熱費を1人あたり70円と仮定すると、1人で月2100円、2人なら4200円となり、全体のうち1~2割程度を朝のシャワーが占める計算になります。
 
もちろん、この数値はあくまで目安であり、地域差や給湯器の種類、契約している電気・ガス料金によって変わります。ただし、朝シャンが快適な生活習慣である一方、節水や時間短縮といった工夫をすることで、コスト負担を抑えることも可能です。
 

無理なくできる節約ポイント

節約の基本は、シャワーの使用時間やお湯の温度・量を見直すことにあります。
 
例えばシャワーを1分短縮するだけでも、約6~10リットル分の水を節約でき、それに伴う光熱費を削減も期待できます。髪を洗うときはシャワーを止める、温度を少し下げる、節水型シャワーヘッドを導入するなど、無理のない工夫を積み重ねることで年間数千~1万円程度の節約につながるケースもあります。
 
また、家族でシャワーの使い方を調整するのも効果的です。例えば、朝シャンを毎日行うのではなく週に数回にする、夜の入浴をしっかり行って朝は簡単に済ませるなど、生活リズムに合わせた方法を取り入れましょう。
 
こうした取り組みは光熱費の削減だけでなく、給湯に伴うエネルギー消費の削減を通して環境負荷の軽減にもつながります。
 

節約しすぎにも注意を

一方で、節約を我慢と捉えすぎると生活の質を損なわれる可能性があります。お湯を極端に減らしたり、温度を必要以上に下げたりすると、快適さや衛生面に悪影響が出ることもあるため注意が必要です。
 
重要なのは費用対効果を意識し、朝シャンの気分転換や衛生面でのメリットを保ちながら、無駄を減らすバランスをとることです。こうした工夫により、家計への負担を減らしつつ、地球にもやさしい生活を実現できます。
 

朝シャンのコストを見える化して賢く管理しよう

まずは朝シャンすることで、1回にどれくらいの水やお湯を使っているかを把握することから始めましょう。シャワー時間を短縮する、必要以外のときはシャワーを止める、節水型シャワーヘッドを利用するなど、小さな工夫でも十分な節約効果が期待できます。
 
ただ削るだけでなく、使い方を最適化する意識を持ち、快適さと節約を両立させることが、これからの賢い家計管理のポイントです。
 

出典

東京都水道局 節水について
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年
掛川市 もったいない通信16 ~水のもったいない~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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