独り暮らしの1カ月の食費が3万円です。この金額、節約できている方でしょうか?
本記事では、全国の平均や生活スタイル別の目安を踏まえながら、3万円という金額がどの程度なのかを詳しく見ていきます。
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目次
食費3万円は節約できている方?
結論から言うと、「1人暮らしの食費3万円」はかなり節約できている部類に入ります。
総務省の家計調査(2024年)によると、単身世帯の平均的な食費は4万8204円です。外食を含めると5万円を超えるケースも多く、3万円で抑えられているなら平均より1〜2万円少ない計算です。
ただし、この“節約できている”という評価はどうやって3万円に抑えているかによって変わります。健康的な食事を取りながらこの金額なら、非常に上手な家計管理と言えるでしょう。反対に、栄養バランスを欠いたり、極端な食事制限で成り立っていたりしている場合は、見直しが必要です。
自炊中心か外食中心かで大きく変わる
食費の差を生む最大の要因は「自炊」と「外食」の比率です。
株式会社 USENの調査によると、1人で昼食を外で食べるときの平均予算は501~1000円の価格帯が50%、夕食は2000円、飲み会は5000円という結果がでています。1日1食でも外食が続くと、月2万円を超えてしまいます。
一方、自炊中心であれば、1食あたり150〜300円程度で済ませることも可能。週末にまとめ買いし、食材を使い切る工夫をすれば、月3万円以内に収めるのは十分現実的です。
最近では、冷凍食品や業務スーパーの活用、作り置きおかずを駆使することで、調理時間を短縮しながらも栄養バランスを維持する人も増えています。時間とコストのバランスを取ることが、節約の鍵です。
食費3万円生活を実現している人の工夫
1.まとめ買いと冷凍保存の活用
スーパーの特売日に肉や魚をまとめ買いし、小分けにして冷凍保存。計画的に使うことで食材ロスを防ぎます。
2.自炊ルーティンを作る
平日は簡単な炒め物・丼もの・スープ系で済ませ、休日に少し凝った料理を作るなど、ルールを決めておくと無駄な外食が減ります。
3.調味料・主食を安定ストック
米・パスタ・冷凍うどんなどの主食を常備し、調味料を充実させておくと、思い立ったときにすぐ作れる体制が整います。
4.コンビニ利用を控える
コンビニでの買い物は便利ですが、割高になりがち。特にドリンク類やお菓子の購入頻度を減らすだけでも月数千円の節約になります。
節約しすぎに注意!健康とのバランスも大切
食費を抑えるあまり、栄養が偏ってしまうと体調を崩すリスクがあります。インスタント食品やカップ麺ばかりでは、短期的には安くても長期的には医療費がかさむかもしれません。
食費を「削る」よりも、「効率的に使う」意識が大切です。たとえば、安価で栄養価の高い卵・豆腐・もやし・鶏むね肉・冷凍野菜などを上手に取り入れれば、健康的で節約にもつながります。
3万円は「健康的に節約できている」ライン
1カ月3万円の食費は、全国平均より少なく、しっかり節約できている金額です。
ただし、それが「無理のない生活」「バランスの取れた食事」で実現できていることが前提。節約を続けるうえでは、食材の選び方・調理の工夫・計画的な買い物が重要です。
最終的には、お金・健康・時間のバランスが取れていることが理想的な「節約上手」。3万円でおいしく健康的に暮らせているなら、それは立派な“成功例”と言えるでしょう。
出典
総務省 家計調査(2024年)
株式会社 USEN サラリーマンの外食の平均予算は?大都市のランチ・ディナー事情
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
