わが家は入浴時間がバラバラで、毎日1回は「追い焚き」が必要です。追い焚きなしだと年間どれくらい節約できますか?

配信日: 2025.11.11
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わが家は入浴時間がバラバラで、毎日1回は「追い焚き」が必要です。追い焚きなしだと年間どれくらい節約できますか?
ご家庭によっては、家族がバラバラの時間に入浴するため、浴槽のお湯を「追い焚き」する機会が毎日1回以上になることも少なくないでしょう。ですが、この「追い焚き」には意外と「光熱費」の負担がかかっています。
 
本記事では、追い焚き1回あたりのコストを整理し、毎日1回の追い焚きをしないようにできたら――つまり入浴時間をそろえるなどの工夫をしたら、年間でどれくらい節約できるのかをモデルケースでシミュレーションします。そして、実際に家計改善のためにどのような対策が可能かもご紹介します。
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追い焚き1回あたりのコストはいくら?

追い焚きにかかる費用は、使っている給湯器の種類や設定温度、地域の電気・ガス料金などによって異なります。ここでは、一般的な家庭を想定した目安を見てみましょう。
 
例えば、200リットルのお湯が入った浴槽の温度が20度まで下がり、それを40度まで温め直すとします。電気式の給湯器を使用した場合、この追い焚き1回にかかる電気代が46円程度となるケースがあります。ガス式であればより高くなり、1回あたりおよそ60円~100円近くかかるという試算もあります。
 
仮に前述の電気式給湯器で毎日1回追い焚きをすると、1ヶ月(30日)で約1380円、年間では1万6000円以上の出費になります。使用状況によって誤差はありますが、毎日の追い焚きが続くと、年間で1万円以上の光熱費になっている可能性があるのです。
 

毎日1回追い焚きをやめたら、年間どれくらい節約できるか

では、仮にこの追い焚きをやめた場合、どれだけの節約になるのでしょうか。先ほどの例でいえば、1日約46円、1年で1万6000円以上、つまり入浴時間をそろえるなどして追い焚きを「ゼロ」にすれば、その分の光熱費を丸ごとカットできることになります。
 
もちろん、完全にゼロにするのは難しいかもしれませんが、「週に2~3回は追い焚きしなくても済む」という程度でも効果はあります。例えば、週に3日だけ追い焚きを回避できた場合、年間ではおよそ7000円の節約になります。
 
もしガス式給湯器を使っていて、1回あたり100円前後のコストがかかっている場合は、さらに大きな金額になるでしょう。追い焚きの回数を減らすことが、家計の負担を軽くする一手になるのです。
 

追い焚きを減らすための実践的な家計改善ポイント

追い焚きを減らすには、いくつかの工夫があります。まずは、入浴時間をなるべく近づけることです。家族で「この時間帯に入ろう」と意識するだけでも、お湯が冷める前に入浴を済ませやすくなります。
 
次に、保温対策をしっかりとることも有効です。浴槽のフタを閉めるのはもちろん、保温性のある浴槽シートを使ったり、入浴前に浴室を暖めておいたりすることも効果的です。最近の断熱仕様の浴槽なら、お湯の温度が下がりにくいため、追い焚きの回数を減らせるでしょう。
 
また、給湯器の見直しも大切です。古い給湯器は効率が悪く、余計なエネルギーを消費している可能性があります。省エネタイプに替えることで、追い焚き自体のコストを抑えることもできます。
 

まとめ

追い焚きは便利な機能ですが、使うたびに光熱費がかかります。毎日1回追い焚きをしているご家庭では、年間で1万円以上もの出費になっている可能性があります。入浴時間をそろえる、保温をしっかり行う、給湯器を見直すなど、いくつかの工夫を取り入れることで、追い焚きの回数を減らし、光熱費の節約につなげることができます。
 
小さなことのように感じても、積み重なれば家計にとっては大きなメリットです。できるところから、無理のない形で節約を始めてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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