小学生と中高生がいる5人家族です。最近お風呂の追いだきを頻繁に使っていますが、ガス代・電気代は1回どのくらいかかっているのでしょうか?
本記事では、電気給湯とガス給湯の違いをもとに、追いだき1回あたりのコストや家計への影響、そして賢い使い方を解説します。
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追いだき1回にかかる費用の目安
浴槽に200リットルのお湯があり、それを20度から40度に温め直すと仮定して計算してみましょう。
電気給湯では、機種や方式によって効率が異なります。電熱ヒーターで直接お湯を温めるタイプでは4~5キロワットアワー程度、エコキュートなど効率の高いタイプでは約1.5キロワットアワーの電力が必要とされています。電気料金単価を31円/キロワットアワーとすると、1回あたりおよそ46~150円前後が目安です。
一方、ガス給湯器の場合は熱効率80%、都市ガスの発熱量4万5000kJ/立方メートルとすると、必要なガス量は約0.46立方メートルとなります。東京ガスの標準単位(30立方メートル使用時)である 130.46円/立方メートルを用いると、1回あたりのガス代は約60円 となります。
ただし、地域や契約プラン、原料費調整額によって単価は変動し、家庭の条件によって差が生じる点に注意が必要です。
光熱費の差が生まれる理由
電気給湯は、投入電力量に対して得られる熱量の効率が高く、比較的安定した料金体系で利用できるのが特徴です。夜間電力プランを活用できる場合は、単価を抑えて経済的に運用することも可能です。
一方、ガス給湯器は点火からお湯が出るまでの立ち上がりが早く、温度変化にも強いという利便性があります。ただし、燃焼効率や原料費調整の影響を受けやすく、電気に比べて料金が変動しやすい側面があります。
どちらを選ぶにしても、給湯器の性能や家庭の使用パターン、地域の単価によって結果が異なるため、自宅ではどちらが適しているかを定期的に見直すことが重要です。
家計目線で考える判断ポイント
追いだきコストを抑えるためには、まず自宅の給湯方式と契約内容を確認しましょう。ガス給湯器を使用し、追いだきの使用頻度が高い場合は、エコキュートへの切り替えを検討する価値があります。初期費用はかかりますが、長期的にはランニングコストの差で回収できることもあります。
また、家族の入浴時間を近づけることも省エネ対策として有効です。入浴の間隔が長いほど湯温が下がり、追いだきの回数が増えてしまいます。保温ふたを使う、浴室を暖めて湯冷めを防ぐなど、保温対策を徹底するだけでも光熱費削減につながります。
さらに、月ごとの光熱費を見える化することもおすすめです。電気代やガス代の明細から追いだき分をざっくり試算して、お風呂にかかる費用を意識すれば、節約のモチベーションが高まるでしょう。
追いだきを上手に使って家計を守ろう
追いだきは、家族が快適に入浴するための大切な機能ですが、使い方次第で光熱費が大きく変わります。日々の小さな積み重ねが、年間では数千~数万円の差につながることもあります。
まずは1回あたりのコストを把握し、利用頻度の見直しをしましょう。また、入浴の時間や保温対策を工夫することで、快適さを損なわずに節約効果を高められます。お湯のぬくもりを無駄にしない「賢い追いだき習慣」を取り入れて、家計にも環境にもやさしい暮らしを目指しましょう。
出典
東京ガス株式会社 ガス一般料金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
