貯蓄額ってどれくらいが普通なんでしょうか。20代・30代・40代…年代別の平均っていくらですか?

配信日: 2025.11.15
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貯蓄額ってどれくらいが普通なんでしょうか。20代・30代・40代…年代別の平均っていくらですか?
「みんな、どれくらい貯金してるんだろう? 」
 
誰もが一度は気になるテーマですよね。ニュースやSNSでは「20代でも100万円貯めた」「40代で1000万円突破! 」などの声を耳にしますが、実際のところ、平均的な貯蓄額はいくらくらいなのでしょうか?
 
本記事では、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」の最新データをもとに、年代別の貯蓄額を紹介しながら、“普通”のラインを考えてみましょう。
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20代の平均貯蓄額はおよそ180万円前後

社会人になって間もない20代は、まだ貯蓄をスタートしたばかりの人も多い世代です。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和5年調査結果」によると、金融資産を持つ20代の平均貯蓄額は219万円、中央値は103万円でした。
 
つまり、貯金がゼロ〜数十万円の人も多いのが実情です。この年代は「貯めるよりもまず生活を整える」時期。家賃や交際費、初めての一人暮らしの出費などで思うように貯められないのも自然なことです。
 
ただし、毎月少しずつでも積み立てを始める習慣をつけることが、後の大きな差につながります。
 

30代の平均貯蓄額はおよそ500万円前後

30代になると、収入が安定し始め、結婚や子育て、住宅購入などライフイベントが増える時期です。同調査の30代の二人以上の平均貯蓄額は601万円、中央値は150万円。
 
20代よりも貯蓄額が増えていますが、同時に支出も多くなるため、実感として「思ったほど貯まらない」という声も少なくありません。
 
この年代では「目的別貯金」を始める人が増えます。たとえば、「子どもの教育費」「老後の資金」「旅行・レジャー用」など、用途を明確にすることで貯蓄意欲も維持しやすくなります。
 

40代の平均貯蓄額はおよそ850万円前後

40代は、収入のピークを迎えながらも支出も最も多くなる年代です。平均貯蓄額は889万円、中央値は220万円。教育費や住宅ローンなど、家計にかかるお金が増えるため、貯蓄ペースが鈍化する傾向があります。
 
一方で、40代後半になると「老後資金」を意識し始める人が増え、「つみたてNISA」や「iDeCo」などの制度を活用する動きも目立ちます。将来を見据え、投資を組み合わせながら資産形成を行うのが現実的な戦略といえるでしょう。
 

50代・60代になると1000万円超えも

50代では平均貯蓄額が1611万円、中央値は745万円という結果がでています。子育てが一段落し、退職金や年金を見越した資産運用を検討する人も増えます。60代になると退職金の影響で平均が大きく上がり、2000万円を超えるケースも。
 
ただし、平均値は一部の高資産層に引き上げられているため、中央値を見ると1000万円前後が現実的なラインです。
 

「平均」より大切なのは“自分に合った貯め方”

数字だけを見ると、「自分は平均より少ない」と不安になるかもしれません。しかし、貯蓄額は年収やライフスタイル、地域差などによって大きく異なります。
 
大切なのは、“平均を目指す”ことではなく、“自分の将来に必要な金額を明確にする”ことです。たとえば、3か月分の生活費を緊急資金として確保し、残りは長期運用に回す。そんなバランスを意識するだけでも、家計の安定感はぐっと高まります。
 
「普通」かどうかを気にするよりも、自分なりのペースで確実に積み上げていくことが何より大切です。
 
“貯める力”は一朝一夕では身につきませんが、今日からでも遅くはありません。まずは月1万円でもOK。未来の自分の安心のために、一歩を踏み出してみましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和5年調査結果
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和5年調査結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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