夫を説得してついにドラム式洗濯機を“30万円”で購入! 縦型洗濯機と比べて水道光熱費は1年でどれくらい節約できる? 何年使えば購入費用の元が取れるの?
特にドラム式洗濯機の高価格帯モデルは30万円前後となることもあり、今回の事例のように、家族を説得して購入を決めたものの、「購入費用に見合う節約効果があるのか」と疑問を持つ人も多いかもしれません。
本記事では、ドラム式と縦型の洗濯機を水道光熱費の面から比較し、年間でどの程度のコスト差が生じるのか、さらに購入費用の回収にかかる年数について解説します。購入を検討している方が費用対効果を判断するうえで、参考となる情報を提供します。
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ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違いって何?
一般的な縦型洗濯機は、たっぷりの水を使い、衣類をこすり合わせる「もみ洗い」で汚れを落とす仕組みです。一方、ドラム式洗濯機は、水の使用量が少なく、ドラムが回転しながら衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」が主な洗浄方法です。構造の違いにより、洗浄力の方向性や電気・水道の使用量にも差が出ます。
また、ドラム式の多くは乾燥機能が搭載されており、ヒーター乾燥よりも省エネな「ヒートポンプ式」を採用したモデルでは、電気代を抑えながら効率良く乾かすことが可能です。
ただし、ドラム式の本体価格は縦型より高額となるケースが多く、設置スペースや搬入経路の確認、乾燥フィルターの掃除といった日常の手間も発生します。
年間いくらくらい節約できる? 元が取れるのは何年後?
ドラム式洗濯機は、1回あたりの洗濯の水道・電気代が縦型に比べて安い傾向があります。例えばある試算では、縦型では洗濯から乾燥までで1回あたり185円程度かかるケースがあるのに対し、ドラム式では標準モードで70円前後に抑えられる場合があるようです。
仮に毎日1回、洗濯から乾燥まで行う場合、縦型では年間約6万7525円、ドラム式では約2万5550円となり、差額はおよそ4万円です。この差額を基に考えると、30万円の購入費用はおよそ7年半で回収できる計算になります。
ただし、乾燥機能をあまり使わない家庭や、洗濯回数が少ない家庭では、年間の節約額が控えめな場合もあり、元が取れるまでに10年以上かかる可能性もあります。一方で、乾燥機能を毎日使用する家庭であれば、短期間で購入費用を回収できる場合もあるため、家庭の使い方によって回収期間には差が出ます。
購入前に押さえておきたい3つのチェックポイント
ドラム式洗濯機の購入前に確認すべき重要な点のひとつが、洗濯機に求める機能と日常の使用スタイルが合致しているかどうかです。
例えば、時短や家事の効率化を重視する家庭では、乾燥機能付きのドラム式洗濯機が大きな効果を発揮する可能性がありますが、洗濯物を屋外に干す習慣が定着している家庭では、その利便性を十分に生かせないかもしれません。
次に、設置環境も確認が必要です。一般的にドラム式はサイズが大きく、前開きドアのため十分なスペースが必要です。状況によっては設置工事が必要になるケースもあるため、事前確認は欠かせません。
また、家族構成や洗濯の頻度、水道・電気料金単価も検討材料です。使用状況に応じた節約効果をシミュレーションすることで、自宅にとって本当に費用対効果の高い選択なのかを見極められます。
まとめ:高額投資を賢く回収するために
30万円という高額なドラム式洗濯機の購入には慎重な判断が求められますが、使い方によっては十分に元が取れる可能性があります。特に乾燥機能を日常的に使う家庭では、縦型洗濯機と比較して年間4万円前後の水道光熱費が節約できるケースもあり、10年以内の回収も見込める場合があります。
一方で、使用頻度が低かったり設置条件が整わなかったりする場合は、思ったほどの節約にならない可能性もあります。機能や価格だけでなく、自宅の生活スタイルに合っているかを丁寧に見極めることが、後悔のない選択につながるでしょう。
今後も長く使う家電だからこそ、投資の意味と回収の見通しをしっかりと考えて導入することが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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