古いエアコンを“10年以上”使っています。買い替えると冬だけで電気代が「1万円以上変わる」と聞きましたが本当でしょうか?
最近では、古いエアコンから最新モデルに買い替えることで、年間で1万円以上の電気代削減になるケースもあるようです。とりわけ冬の暖房を頻繁に使う家庭ではその差が顕著になる可能性があります。
この記事では、古いエアコンを買い替えたら実際どれくらい電気代が下がるのか、買い替えの目安や注意点も含めて分かりやすく解説します。
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10年以上使ったエアコンと最新モデルでは電気代にどれくらい差があるか
エアコンは年数が経つほど、部品の劣化や冷暖房効率の低下などによって消費電力が上がる傾向があります。実際に、2011年発売の18畳用モデルと2024年発売の同クラスモデルを比較したところ、年間で約1万3000円の電気代差があったという試算があります。
さらに、別の分析では、10年前のモデルと最新モデルで6畳・8畳の小型機でも年間数千円の差が出たというデータもあるようです。
つまり、「10年以上使ってきたエアコンだから買い替えたら“1万円以上”電気代が下がるかも」という話は、決して誇張ではなく、十分に現実味があります。特に部屋が広かったり、暖房運転の時間が長かったりする場合には、その差がさらに大きくなる可能性があります。
冬だけで“1万円以上”の変化が出る条件と買い替えの目安
では、冬の暖房運転で特に「1万円以上の差」が出やすいのはどのような条件でしょうか。まず、暖房運転の時間が長かったり、外気温が低くて暖房効率が下がりやすい地域であったり、部屋が広く機器負荷が大きい場合などが挙げられます。
また、使用年数10年以上というのは、多くのメーカーが「標準使用期間」を10年程度とする目安に近く、故障のリスクや効率低下に備えて買い替えを検討すべきタイミングとされています。
つまり、冬場に暖房をよく使う・部屋が広め・古い機種を使っている、といった条件に当てはまるなら「冬だけで1万円以上の電気代削減」が現実的な話といえるでしょう。
買い替える前に知っておきたいポイントと留意点
買い替えによる電気代削減にはメリットが多いですが、いくつか押さえておきたい点もあります。
まず、最新モデルだからといって無条件に「必ず1万円以上下がる」とは限りません。機種グレードや部屋のサイズ、使い方などによって差が縮まる場合も当然あります。
また、買い替えには基本的に本体価格や工事費など初期費用がかかりますので、費用対効果を考えるなら「どれくらい運転時間が長いか」「暖房・冷房のどちらの使用が多いか」「今使っている機種の性能・年数」などが重要になります。
さらに、部屋の断熱状況や設定温度・使用方法も電気代に影響しますから、買い替えだけでなく現状の使い方を見直すことも有効です。例えば室外機周りの清掃やフィルター掃除などをきちんと行うだけでも消費電力を抑えられる場合があります。
買い替えを決めるにあたっては、使用年数が10年程度というのをひとつの目安に、見積もりを取る・最新機種のスペックを確認する・実際の電気使用量を比較する、といったステップを踏むのがおすすめです。
まとめ
古いエアコンを10年以上使い続けている場合、最新モデルに買い替えることで、年間で1万円以上の電気代削減が期待できるケースは十分にあります。特に冬の暖房使用が多く、広めの部屋で使っているようなご家庭では、「冬だけで1万円以上変わる」という可能性も現実的です。
とはいえ、買い替えによる効果は機種の性能、使用環境、使い方などによって異なります。まずは現在の機種の使用年数・電気代の実態を確認し、必要であれば見積もりを取るなどして、納得のうえで買い替えを検討してみてください。電気代の見直しをきっかけに、快適で省エネな暮らしを実現しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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