新築でオール電化にしたのですが、先月は電気代が3万円を超えていてビックリ。本格的な冬の季節、電気代の平均額はいくら?

配信日: 2025.11.21
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新築でオール電化にしたのですが、先月は電気代が3万円を超えていてビックリ。本格的な冬の季節、電気代の平均額はいくら?
新築を機にオール電化住宅を選び、快適で経済的な暮らしを思い描いていたにもかかわらず、電気代が思ったより高くて驚いたという声をよく耳にします。特に寒さが厳しくなる季節は、暖房や給湯のエネルギー需要が急増し、電力を主燃料とするオール電化住宅では電気代が想定以上に上がりやすい傾向があります。
 
本記事では、冬の電気代の平均的な水準、オール電化特有の増額要因、そして家計の視点から妥当性を判断するポイントを整理し、暮らしとお金に向き合うためのヒントを解説します。
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冬の電気代の平均水準とオール電化の特徴

一般的な世帯の電気代は、冬場に年間を通じて最も高くなる傾向があります。これは、暖房や給湯などの使用時間が増加し、外気温の低下によって必要なエネルギーも増えるためです。
 
一方、オール電化住宅では調理・給湯・暖房のすべてを電気でまかなうため、ガス併用の住宅と比べて電気代が増えやすくなります。
 
関西電力によると、⼀⼾建てのオール電化住宅にかかる電気代の平均月額は2人世帯が1万3406円、3人世帯が1万6754円、4人以上世帯が1万7617円です。寒冷地や断熱性能の低い住宅ではさらに上がることも珍しくありませんが、この調査結果と比較すると電気代が3万円を超えるケースは平均よりかなり高めと判断できます。
 

なぜオール電化住宅で冬の電気代が跳ね上がるのか

冬にオール電化住宅の電気代が大きく上がる背景には、オール電化特有のエネルギー構造と季節要因が複合的に影響しています。特に暖房・給湯、料金プラン、住宅性能の3つの要素が密接に関係しており、これらの条件がそろうと電気代は想定よりも一気に上昇することがあります。以下で、それぞれの要因を整理して見ていきましょう。
 

1. 暖房・給湯の負荷が年間で最大化する

冬は暖房の稼働時間が長くなるだけでなく、給湯のエネルギー消費も増えるため、電気使用量が年間で最も大きくなります。外気温が低くなるほど、ヒートポンプ式の設備でも効率が下がるため、より多くの電力が必要になります。
 

2. 料金プランの最適化ができていない

オール電化住宅向けには、夜間の電気料金が安い料金プランが存在します。それを十分に活用できていないと、日中の割高な時間帯に電力使用が集中し、結果として電気代が高くなることがあります。また、古い給湯機器や暖房設備を使用している場合は、効率の低下によって電気使用量が増えることもあります。
 

3. 住宅性能・生活スタイルの影響

断熱性が十分でない住宅や気密性の低い住宅では、暖房効率が下がり電気代が高くなります。特に、在宅時間が長い家庭では、暖房の連続使用が増えるため電気代もかさみます。また、寒冷地の厳しい気候条件は電気代の押し上げ要因となり、特に凍結防止機能を持つ給湯機やエコキュートの電力消費が増えるため、冬の電気代は高くなりやすいです。
 

電気代をどう判断する? 家計目線で確認すべき点

電気代が平均より大幅に高い場合、まず自宅の条件と使用状況を整理することが重要です。世帯人数、住まいの広さ、断熱性能、在宅時間、居住地域などの要素を照らし合わせることで、負荷のかかっている部分が見えてきます。
 
特に、料金プランの確認は必須です。電気代は「電力量×単価」で決まるため、単価が最適化されていないと大きな差がつきます。電気の使用時間帯を夜間に切り替える給湯スケジュールや暖房の設定温度の見直し、効率のよい設備に更新するなど、改善できるポイントは多くあります。
 
また、家計全体のなかで電気代が占める割合を把握し、月3万円の電気代が家計の何%を占めているか、光熱費全体の負担状況とともに確認することで、家計改善の優先順位が明確になるでしょう。
 

冬の電気代を見直し、家計の負担を減らそう

冬のオール電化住宅では電気代が高くなりやすく、月1万5000~1万8000円程度が一般的な目安です。この範囲を大きく超えて3万円以上となる場合は、暖房や給湯の使用状況、料金プラン、設備の効率、住宅性能などに見直しの余地がある可能性があります。
 
電気代は暮らしの質と直結する固定費であり、見直しができれば家計のゆとりにもつながります。まずは使用状況と料金プランの整理から始め、必要に応じて設備や生活スタイルの改善も検討してみましょう。快適さを維持しながら、無理のない電気代に近づけることは十分に可能です。
 

出典

関西電力株式会社 オール電化の電気代平均額と節約方法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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