9月使用分で国の「電気・ガス料金支援」も終わり、少しでも節約したい「水道光熱費」! 寒い冬は湯船に浸かりたいところですが、「入れ替え」より「追い炊き」の方が“年間7000円以上”お得って本当?

配信日: 2025.11.30
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9月使用分で国の「電気・ガス料金支援」も終わり、少しでも節約したい「水道光熱費」! 寒い冬は湯船に浸かりたいところですが、「入れ替え」より「追い炊き」の方が“年間7000円以上”お得って本当?
寒くなってくると、「湯船に浸かりたい」と考える方も多いのではないでしょうか。一方で、毎日湯船にお湯を張るとなれば、水道光熱費も気になるところです。
 
この記事では、「12月」にお風呂を沸かすのに必要な水道光熱費や追い炊きとの比較をシミュレーションしていきます。
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2025年の「電気・ガス料金支援」は9月使用分で終了している

「電気・ガス料金支援」では「2025年7月使用分~2025年9月使用分の電気・都市ガス料金」を対象に、手続き不要で料金の値引きを実施していました。
 
同施策の対象期間はすでに終了しています。ただし、政府が決定した総合経済対策においては、「2026年1~3月の電気・ガス料金の3ヶ月使用分を補助する」新たな施策も盛り込まれています。一般的な家庭では3ヶ月合計で7000円程度の負担軽減になるとされているため、家計の大きな助けになるでしょう。
 

12月に湯船を張るのに必要な水道光熱費は1回「130円程度」

では、冬本番に差し掛かる「12月」に湯船を張る上での「水道光熱費」を試算していきましょう。
 
浴槽のサイズによっても異なるものの、湯船があふれない程度の一般的な水量は「約180リットル」、水道代は経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」で公開している「省エネ効果の算出根拠」から、水道1立方メートル(1000リットル)の水道料金「260円」を用います。
 
1リットルあたり「0.26円」となるため、「0.26円×180リットル」で「46.8円」が「1回のお風呂にかかる水道代」であると求めることができます。
 
続いて、ガス代を試算します。今回は「40度」まで湯船を温める想定です。
 
東京都水道局によれば、12月の「都庁付近の水道水」の平均水温は「13.6度」です。「都市ガス」の発熱量を1立方メートルあたり「45メガジュール=1万750キロカロリー」、熱効率を「80%」とします。
 
また、東京ガス株式会社の「ガス料金表(一般契約料金 B表)」2025年12月検針分の単位料金を参照すると、1立方メートルあたりの料金は「154.24円」です。これらの情報から「水温を12月の平均水温約14度から40度まで上げるためのガス代」を求めると、以下のようになります。
 
・26度×180リットル÷(1万750キロカロリー×熱効率80%)×154.24円=約83.94円
 
これは、あくまで概算ですが、水道代46.8円+ガス代83.94円で1回あたり「約131円」の水道光熱費がかかると考えられます。
 

追い焚きの活用で「年間7500円程度」お得になる可能性も

「追い焚き」機能でかかる光熱費に関しては、温め直す水温が時期によって変化するため、一概には試算できません。ただし水道代が発生しないぶん、節約につながる可能性もあります。
 
仮に上記と同じ条件で、14度まで下がった残り湯を再度40度まで追い焚きする場合、追い焚きする際の熱効率を75%とすると、追い焚き1回にかかる光熱費は約89.53円です。先ほど試算した「131円」と比べると、1回あたり「約41円」の節約になる可能性が考えられます。
 
「湯船に毎日浸かり、うち2日に1回を追い焚きで済ませる」というケースでは、水温が低めの12月を基準とした場合、182日×41円で「年間約7500円」の節約になるといえそうです。実際には水温にも左右されますが、「少しでも節約しつつ、湯船には浸かりたい」というご家庭であれば検討してみてもよいでしょう。
 

まとめ

12月に湯船にお湯を張る場合、今回の条件では、1回にかかる「水道光熱費」はおよそ130円程度となる可能性があります。また、今回紹介したように「追い焚き」を上手に活用すれば水道光熱費を節約できそうです。この冬も節約について考えながら、温かいお風呂で寒い季節を乗り切りましょう。
 

出典

東京都水道局 水道水の水温
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 省エネ効果の算出根拠
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 B表 25年12月検針分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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