お風呂に湯をはって、夫が帰宅するまで約3時間。「自動保温機能」で温度が40度に保たれています。急遽飲み会で遅くなることが多いのですが、電気代はいくらかかっているのでしょうか?
しかし、誰もお風呂に入らない時間が長くなると、自動保温機能にかかる電気代が心配になることもあるかもしれません。
本記事では、お風呂の自動保温機能にかかる電気代の計算方法を始め、自動保温と追いだきの違いや、自動保温のコストをおさえる方法についてもご紹介します。
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お風呂の自動保温機能にかかるコスト
お風呂の自動保温機能にかかる電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電力量料金(円/キロワットアワー)」で計算できます。
電力量料金は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用します。
例えば、風呂保温時消費電力が0.116キロワットのエコキュートの場合、自動保温を3時間した場合の電気代は「0.116キロワット×3時間×31円/キロワットアワー=10.788円」です。
3時間で約11円の電気代がかかるため、毎日だと1ヶ月で約330円、1年で4000円以上になります。家族の帰りが遅く、さらに時間が空いてしまうと、それ以上の電気代がかかるでしょう。
「自動保温」と「追いだき」の違いは?
自動保温は、お湯の温度を一定に保つための機能です。少ない消費電力でお湯が冷めるのを防げるため、節約にもつながりやすいでしょう。
ただし、長時間保温し続けているとエネルギー消費が増え、電気代が高くなります。
一方、追いだきは冷めたお湯を再び温めるための機能で、必要なときだけ電力を使用します。上昇させる温度によって電力使用量が変わるため、極端にお湯が冷めてしまった場合に追いだきをすると温め直すのに多くのエネルギーが必要になるでしょう。
そのため、家族が入浴する時間の間隔が短い場合は自動保温、次の人が入浴するまで時間が空く場合は自動保温をオフにし、追いだきを使用することをおすすめします。
今回のように次の人が入浴するまで3時間以上空く場合は、追いだきを使用した方が節約になるかもしれません。
自動保温のコストをおさえる方法
自動保温のコストをなるべくおさえるためには、お風呂のお湯を冷めにくくすることが大切です。
例えば、浴槽のふたをこまめに閉めて、お湯の熱が逃げるのを防ぎましょう。次の人が入るまでの間だけでなく、髪の毛や体を洗っている間などもふたを閉めることをおすすめします。断熱タイプのふたに買い替えることで保温効果を高めるのもよいでしょう。
また、浴槽のサイズにカットして使用できる保温シートをお湯に浮かべる方法もおすすめです。保温シートと断熱タイプのふたの両方を使用すれば、さらにお湯が冷めにくくなるでしょう。
そのほか、浴槽にはるお湯の量を減らすことでコストをおさえられます。お湯の量を減らせば電気代だけでなく水道代の節約にもなるため、大幅な光熱費削減につなげられる可能性があります。
3時間の自動保温で約11円の電気代がかかる場合もある
お風呂の自動保温機能にかかる電気代は消費電力や使用時間で計算するため、例えば消費電力が0.116キロワットのエコキュートだと3時間で約11円の電気代がかかる計算になります。
自動保温は少ない消費電力でお湯の温度を一定に保つのに役立ちますが、長時間使用するのであれば追いだき機能を使用した方がコストをおさえられる可能性があります。
また、自動保温機能を使用する際には浴槽にふたをしたり保温シートを浮かべたりする方法で電気代を節約することも可能なので、実践してみるとよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
