30歳で結婚願望もなく、実家暮らしを続けています。老後資金3000万円を目指すなら、やはり実家のほうが資金づくりに有利ですよね?

配信日: 2025.12.13
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30歳で結婚願望もなく、実家暮らしを続けています。老後資金3000万円を目指すなら、やはり実家のほうが資金づくりに有利ですよね?
30歳になり、結婚願望もなく実家での生活を続けている。そんな状況に不安を抱える人は少なくありません。
 
特に気になるのが、将来必要になる老後資金のこと。「目標3000万円」と聞くと大きなハードルに感じますが、実は実家暮らしだからこそ、資産形成を有利に進められる可能性があります。とはいえ、支出が増えやすい環境でもあり、気をつけなければ貯金は意外と増えません。
 
本記事では、実家暮らしが本当に老後資金づくりに有利なのか、そのメリットと注意点を具体的に掘り下げます。
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実家暮らしは老後資金づくりに有利なのか?

結論から言えば、老後資金3000万円を目指す上で実家暮らしは非常に有利です。理由はシンプルで、「生活固定費が圧倒的に低い」ためです。
 
一人暮らしの生活費は、家賃・光熱費・通信費・食費などを合計すると、都心部では月12〜15万円が一般的。
 
一方、株式会社リクルートの調査によると、実家暮らしで家に入れるお金の平均相場は月3万7417円という結果がでています。つまり、毎月7〜10万円もの差が生まれます。年間にすると約100万円、10年で1000万円以上の差がつく計算です。
 
この差額を貯蓄や投資に回せば、老後資金の形成スピードは大きく加速します。
 

実家暮らしは「貯める」だけでなく、「増やす」こともできる

例えば、実家暮らしのメリットを生かして月8万円を積み立て投資に回した場合、年利3%で運用すれば20年間で約2300万円になります。30歳から50歳まで積み立てを続ければ、3000万円は現実的な目標になります。
 
つまり、実家暮らしは「支出を抑える」という守りの戦略だけでなく、「浮いた分を投資で増やす」という攻めの戦略にも向いているのです。
 

誘惑が多く、支出が増えやすい環境でもある

ただし、実家暮らしが資産形成の近道になるかどうかは“使い方”次第です。大きな落とし穴は、支出管理が甘くなりやすいこと。
 
家賃がかからない安心感から、外食・旅行・趣味・ショッピングに使いすぎてしまい、結果的にほとんど貯まらないというケースは少なくありません。「手元にお金が残りやすい=使いやすい」という側面を理解しておく必要があります。
 
また、実家にいることで家事を親に任せがちになり、独立した際に生活力の不足を痛感する可能性もあります。経済的には得でも、生活スキルの面で後れを取らないよう注意したいところです。
 

実家暮らしを“最強の資産形成ステージ”にするコツ

実家暮らしの利点を最大限に生かすには、以下のような工夫が必要です。
 

・毎月一定額を強制的に積み立てる(自動積立)
・家計簿アプリで支出を可視化する
・親へ適正な生活費を支払い、金銭感覚を保つ
・料理・洗濯などの家事スキルを自分でも身につける

 
これらを習慣化することで、実家で暮らす期間がそのまま資産形成の“加速期間”に変わります。
 

実家暮らしは有利。ただし、生かし方がすべて

老後資金3000万円を目指すなら、実家暮らしは大きなアドバンテージです。ただし、それは「浮いたお金を確実に貯蓄・投資に回せる人」に限られます。
 
実家暮らしをただの甘えにせず、将来を見据えた戦略的なライフスタイルとして活用できれば、30代からの資産形成は驚くほど順調に進みます。老後資金の不安を減らし、自分らしい生き方を選択するためにも、今の環境を上手に使っていくことが大切です。
 

出典

株式会社リクルート 実家暮らし派に聞いた! ズバリ、家にいくらお金を入れている?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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