寒い冬は追い炊きが増える…追い炊きはガス代が高いと聞きますが、追い炊き1回のガス代はどれくらいでしょうか?
本記事では、追い炊き1回あたりのガス代の目安や、節約のためのポイントを分かりやすくご紹介します。
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追い炊き1回のガス代はどれくらい?
追い炊きにかかるガス代は、浴槽の湯量・お湯の冷め具合・ガスの種類(都市ガスかLPガスか)によって大きく変わります。一般的な家庭の浴槽(約180〜200L)で、水温がある程度冷めた状態から追い炊きした場合、1回あたりのガス代の目安は以下の計算式から算出されます。
お風呂を一回沸かす際にかかる料金=水温を上げる温度×水量÷熱効率÷発熱量×従量単価
この計算式をもとに都市ガスとプロパンの金額を計算してみましょう。
都市ガス(13A)…約15〜30円/1回程度の軽い追い炊きから、条件によっては50〜70円前後になるケースもあり
LPガス(プロパン)…約35〜60円/1回程度が目安で、条件次第では100円前後に達することもあります。
一般に、LPガスは都市ガスよりも単価が高いため、同じ条件で追い炊きした場合でもLPガスのほうがガス代は高くなります。
また、浴槽のお湯が3〜5度程度しか下がっていない軽い追い炊きなら比較的安く済みますが、温度差が10度以上あるなど大きく冷めている場合は、その分だけ必要な熱量が増え、追い炊き1回あたりのガス代も大きく上がる可能性があります。
「追い炊きよりシャワーの方が高い」ことも
追い炊きは高いというイメージがありますが、実は長時間のシャワー使用の方がガスを多く消費する場合もあります。
一般的に、都市ガスで40度前後のシャワーを1分間使うと、4〜5円程度のガス代がかかるとされており、10分で40〜50円前後、20分では100円近くになる試算もあります。 条件にもよりますが、シャワーを長時間出しっぱなしにすると、追い炊き1回分や浴槽1杯分のお湯張りに近い、あるいはそれ以上のガス代になることもあります。
ただし、給湯器の種類や元の水温、ガス種(都市ガスかLPガスか)、各家庭のガス料金単価によって実際の金額は変わるため、一度ご自宅の料金単価や使用量から概算してみると安心です。
追い炊きのガス代を節約する方法
冬場でも、少しの工夫で追い炊きにかかるガス代を抑えられます。代表的な節約方法をご紹介します。
1.フタをしっかり閉める
フタを開けたままにしていると、熱がどんどん逃げてしまいます。入浴後はすぐにフタを閉めるだけでも、お湯の冷め方に大きな差が生まれます。
2.入浴の順番をできるだけ近づける
家族の入浴時間が数時間空くと、湯温が下がり追い炊きが増えてしまいます。できるだけ順番を近づけることで、追い炊きの回数を減らせるためガス代節約に効果的です。
3.追い炊きではなく「高温差し湯」を使う
給湯器によっては「追い炊き」と「差し湯」の2つが選べます。差し湯は高温のお湯を追加して温度を上げる方法のため、状況によっては追い炊きよりガス消費が少なく済む場合があります。
4.保温機能の使い方を見直す
自動保温は便利ですが、長時間の保温はガス代を多く消費します。必要なときだけ使うなど、設定温度や保温時間を見直すだけでも月々のガス代に変化が出ることがあります。
追い炊き1回のガス代は意外と高くない
追い炊き1回のガス代は約15〜60円と、イメージよりも少ない場合が多いです。しかし冬場はどうしても回数が増えやすく、さらに保温機能によるガス消費も加わるため、ちょっとした工夫が節約に大きくつながります。
フタを閉める、入浴時間を近づける、追い炊きと差し湯を上手に使い分けるなどの対策を取り入れながら、寒い冬も快適で経済的なバスタイムを楽しんでいただければと思います。
出典
東京ガス株式会社 給湯器の光熱費を節約する方法やポイントを徹底解説
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
