貯金を100万円つくりたい……! 節約が苦手な人でも簡単にできる方法って?

配信日: 2025.12.23
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貯金を100万円つくりたい……! 節約が苦手な人でも簡単にできる方法って?
貯金が苦手な人にとって「100万円を貯める」のは大きな目標ですが、なかなかうまくいかず難しいと感じるかもしれません。しかし、ちょっとしたコツさえつかめば、たとえ収入が少なくても我慢ばかりの節約でストレスをためなくても十分達成可能です。
 
本記事では、「貯めたい気持ちはあるけれど、いつも気付いたらお金がない」「節約しようと思っても続かない」といった悩みを抱える人に向けて、貯金や節約が苦手でも実践しやすい方法を具体的に紹介します。
馬場愛梨

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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「先取り貯金」にチャレンジしてみよう

貯金を確実にできるようにするには、「自動的に貯まる仕組み」をつくるのがおすすめです。
 
具体的には、給料などまとまったお金が入ってきたら、その一部をすぐに貯金用の口座に移すようにするのがよいでしょう。これは「先取り貯金」と呼ばれる方法で、貯金の王道的なやり方として知られています。
 
お金を貯めるのが苦手な人の多くは、給料が入ったらそれを使って生活し、「余ったら貯金しよう」と考えます。しかし、お金があればあるだけ使ってしまう人も少なくなく、実際には余らないことが多いのではないでしょうか。
 
先取り貯金を実践すると、「生活する→余った分を貯金する」から「貯金する→残った分で生活する」に、順番が変わります。わずかな変化に見えますが、やってみると意外なほど効果があります。
 
先取り貯金では、貯金に回した分はもともとなかったものとして、手元に残った分だけで生活をやりくりします。手元に残ったお金は自由に使えます。次の給料日までにほぼ使い切ってしまったとしても、自分で決めた貯金分だけは確保できている状態です。
 
頑張って余らせて貯金に回そうとしなくてもよいので、あればあるだけ使ってしまうタイプの人でも続けやすいでしょう。
 

先取り貯金を簡単に実践する方法

先取り貯金は単に効果的なだけでなく、簡単に自動化できるのもうれしいポイントです。
 
給料が入るたびに自分で毎回わざわざ別の口座にお金を移すとなると、面倒で続かないかもしれません。しかし、銀行の「定額自動入金」や「定額自動振込」のサービスを利用すれば、最初の一度の設定だけで、あとは毎月自動的にお金が移動する仕組みをつくれます。
 
例えば「毎月27日に1万円ずつ」など、指定した日に、指定した金額を、指定した口座に入金するように設定できます。銀行によっては手数料無料で利用できる場合もあります。
 
勤務先に「財形貯蓄制度」があるなら、それを利用するのもおすすめです。給料から天引きで自動的に貯金されるうえ、気軽に引き出しにくいので、より成功率が高まるでしょう。
 
先取り貯金を成功させるには、絶対に貯金用口座には手を付けないことが大切です。「今月はお金が足りなくなったから引き出して使おう」と安易に手を付けてしまっては意味がありません。
 
だからこそ、財形貯蓄制度のような会社で手続きしないと引き出せないものを利用する、貯金用の口座をあえて近くにATMがない銀行でつくる、貯金用の口座のキャッシュカードは持ち歩かずにしまっておくなど、できるだけ引き出しにくいよう工夫しておくとより成功率が高まるでしょう。自分の意志や能力を信用しすぎず、仕組みや工夫で解決しましょう。
 

まとめ

貯金をするには、「細かく家計簿を付ける」「ひたすら我慢して節約する」といった方法もありますが、うまくいかずに挫折してしまう人も少なくありません。
 
まずは、勤務先の財形貯蓄制度や銀行の定額自動入金サービスなどを使って、先取り貯金の仕組みをつくることから始めてみてはいかがでしょうか。最初だけ少し手間がかかるものの、あとはずっと自動で続けられます。
 
自分の「貯めるぞ」という気持ちに頼るだけでなく、上手に制度やサービスを利用して「自動的に勝手に貯金ができていく仕組み」を整えるのが成功のポイントです。
 

出典

厚生労働省 財形貯蓄制度
 
執筆者 : 馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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