パート勤務で「手取り13万円」ですが、生活保護で“同額もらえる”と聞きやるせないです…これなら「働くだけ損」ですか?“最低賃金・生活保護額”を比較
配信日: 2026.01.11
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近年、最低賃金は大幅に上昇を続けていますが、パート勤務で手取りが13万円程度に収まる労働者も多く存在します。13万円というと一般的な生活保護の月あたり支給額と同等になってしまい、「働くのは損」という意見も根強くありますが、労働をすることによって、賃金を得ること以外に得られるメリットにも目を向けていく必要があります。
FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
最低賃金で働いた月収と生活保護支給額のリアル
令和7年度の最低賃金は、全国加重平均で時給1121円となりました。都道府県によって大きなばらつきがありますが、ここでは青森県のデータ(最低時給1029円)を参考に、時給1030円で勤務(月に20日、1日8時間勤務)をしている40歳で一人暮らしの人の手取り月収をシミュレーションしてみましょう。
(給与月額)
1030円×8時間×20日=16万4800円
(社会保険料の自己負担額)
・健康保険料
標準報酬月額16万円:9152円
・厚生年金保険料
標準報酬月額16万円:1万4640円
・雇用保険料
16万4800円×5.5/1000=906円
社会保険料額小計
2万4698円
(税金)
・所得税:2680円
・住民税:約5000円
これらを差し引くと、手取り金額は月額で13万2422円となります。
一方、青森市(2級地-1)における一人暮らしの人の生活保護費(月額)は以下の通りになります
生活扶助:7万1460円
住宅扶助:3万1000円
合計額:10万2460円
これはあくまでも一人暮らしで障がいなどの無い人への保護費であるため、世帯に扶養する子どもがいる、母子家庭であるなどの事情によっては生活保護費が増額されます。加えて、生活保護受給世帯には医療費の自己負担が無くなるなどの措置も用意されています。
比較してみると、最低賃金で働いている人のほうが3万円程度は「手取り額」が多くなる計算ですが、週に5日、1日8時間労働の結果で手に入れられる賃金がこの程度であれば、生活保護のほうがましであると感じる人が多いのは無理のないことかもしれません。
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