「便座の24時間保温はもったいない」という妻…電気代は“数百円”だと思うのですが、わざわざ消す意味はあるのでしょうか?「1ヶ月の電気代」を試算

配信日: 2026.01.13
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「便座の24時間保温はもったいない」という妻…電気代は“数百円”だと思うのですが、わざわざ消す意味はあるのでしょうか?「1ヶ月の電気代」を試算
冬のトイレで便座が冷たいのはつらいものですが、昨今の電気代高騰を理由に、家族から暖房便座の24時間保温を禁止されてしまったという人もいるかもしれません。
 
とはいえ、家族が心配するほど、本当に便座の保温にはお金がかかっているのでしょうか。本記事では、暖房便座の年間の電気代がどれくらいになるかと、快適さを損なわずにできる節約術について解説します。
浜崎遥翔

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

暖房便座の電気代はいくら? まずは自宅のモデルを確認しよう

そもそも、24時間保温機能だけを使った場合の電気代は、カタログ等には記載されておらず、正確には分かりません。そのため、暖房便座全体の電気代(年間消費電力量)を計算し、そこから節約の有効性を判断するのが賢明です。
 
省エネ性能カタログのデータを見ると、製品によって省エネ性能が異なり、一般的な製品であっても年間の電気代は3000円~6000円前後と差があります。
 
自分の製品の電気代がどれくらいになるかは、使っている暖房便座の取扱説明書やカタログに書いてある年間消費電力量(キロワットアワー)から推測してみましょう。
 
年間消費電力量とは日本産業規格(JIS)が定めた一定の使用条件下でその電化製品を1年間使ったときに消費する電力量のことです。これに電気料金の単価を乗じることで年間の電気代の目安を算出できます。
 
電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円を使うことが一般的なので、例えば年間消費電力が140キロワットアワーの製品の場合、年間4340円(1ヶ月あたり約360円)の電気代がかかるということが分かるのです。
 
もちろんこの金額は、温水洗浄便座の全ての機能(洗浄水を温める電力や脱臭機能など)を使った場合の総額で、便座の保温機能だけにかかるコストではありません。
 
仮に月に360円の電気代がかかっていたとしても、そのうち保温機能にかかるのはそれ以下です。一般的な家庭にとって、24時間保温をすることによる家計へのダメージは、家族が心配するほど大きくないといえるでしょう。
 

快適性を損なう電源OFFは不要? 工夫次第で年間2000円以上の節約も

もちろん月数百円の節約を大きいと感じる人もいるでしょう。その一方で、「冬のトイレが苦痛」といった具合に負担を伴う節約は長続きするものではありません。
 
大切なのは、快適性を犠牲にする節約ではなく、ほかの工夫で無駄な電気代を削ることです。環境省は、温水洗浄便座の快適な機能を維持したままできる省エネ行動とその効果を公開しています。


・使わないときはフタを閉める:年間約34.90キロワットアワー、金額にして約1080円の節約
・設定温度を下げる:便座の暖房設定を中から弱へ一段階下げるだけで年間約820円の節約、洗浄水の温度設定も中から弱へ下げれば年間約430円の節約

これらを組み合わせれば、年間2300円以上節約できる計算になります。また24時間保温を寒い冬だけに限定する、というのも1つの方法です。暖房便座にかかわる部分以外でも、なるべく生活の質を落とさない、負担にならない節約方法を実践していくと良いでしょう。
 

まとめ

暖房便座の電気代は、総額で見ても月数百円程度であり、便座の保温にかかるコストはさらに限定的と考えられます。
 
24時間保温で快適性を維持したままでも、フタを閉める、設定温度を見直すといった工夫を徹底することで、コストを抑えられるはずです。まずはご自宅の機種の電気代を計算し、具体的な節約効果を示しながら、本当に有効な節約とは何か家族と話し合ってみてはいかがでしょうか。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ製品情報サイト 省エネ性能カタログ電子版
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者 : 浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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