【実録】ゆうちょ銀行で「利子2000円」に喜んでいたら、なぜか“900円が寄附”されていた! 同じ寄附なら「ふるさと納税」のほうがお得? 仕組みと制度を確認
本記事では、ゆうちょ銀行の募金制度についての解説と、寄附の一種であるふるさと納税との違いをお伝えします。
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「利子が勝手に寄附されている」
ゆうちょ銀行には「ゆうちょボランティア貯金」というサービスがあります。これは、一度設定すると、年に2回、通常貯金・通常貯蓄貯金の利子の一部が自動で寄附されるというものです。
思い返してみると、筆者が口座を開設する際に「利子を寄附しますか?」と聞かれた覚えがあります。しかしそんなことはすっかり忘れて、入出金明細を見た際に「お金が減っている!」と驚いてしまったのです。
長年低金利の時代を生きてきた筆者にとって、普通預金に4桁を超える利子が入ることも、数百円の寄附金が出ていくことも初めての経験だったのです。
寄附金は世界の人々のために使われている
「ゆうちょボランティア貯金」の寄附先は「世界の人びとのためのJICA基金」です。寄附金は発展途上国の生活向上や、世界の環境保全などに活用されます。
2025年11月には1億円を超える寄附金が集まり、JICAに寄付されました。2025年5月の寄附金は6000万円ほどでしたから、確実に金額は増えています。
なお、この寄附を行ったからといって、寄附金の証明書などは特に発行されません。確定申告の際に、所得税や住民税の寄附金控除としては使えないということです。
もし「ゆうちょボランティア貯金」をやめたい場合、WEB上では申請できません。ゆうちょ銀行または郵便局の窓口に廃止届書を提出する必要があります。
寄附金額の計算方法
「ゆうちょボランティア貯金」は貯金の利子のうち、税引き後の20%相当額が寄附にあてられます。
・100万円を銀行に預けた場合
【利子】100万円×0.2%=年利2000円
年に2度の支払いなので、半年分の額は1000円
※預金の出し入れ等により実際とは異なる可能性があります。
【税金】 1000円×(国税15.315%+地方税5%)=約203円
【寄附金】(1000円-203円)×20%=159円
【受取利子】 1000円-203円-159円=638円
100万円を預けた場合、半年あたりの寄附金は159円、実際に受け取れる利子は税金と寄附金を除いた638円ということになります。
ふるさと納税との比較
どうせ寄附をするなら、お得感のある「ふるさと納税」に切り替えるほうがよいのでは、と思う人もいるのではないでしょうか。
ふるさと納税は寄附金額の一部が所得税および住民税から控除されますが、「ゆうちょボランティア貯金」では控除はできません。ふるさと納税に慣れた人にとっては寄附金控除ができない寄附を「お得でない」と思ってしまうかもしれません。
ただ、ふるさと納税は日本国内の地方自治体が寄附先になっているのに対し、「ゆうちょボランティア貯金」は国際協力活動を支援するもので、趣旨が異なります。両者は全く異なる活動ですから、寄附金が何に使われるかを重視して寄附先を選ぶのがよいのではないでしょうか。
まとめ
日本銀行が利上げを決定し、メガバンクなどの普通預金金利が0.2%になったのは2025年3月のことです。2025年12月にはさらなる利上げが発表され、2026年2月2日からメガバンクの普通預金金利が0.3%になることが決まりました。
長らく低金利の時代が続きましたから、銀行に預けたお金に大きな利子がつくことは新鮮に感じます。寄附という選択肢を含め、増えたお金は有意義に使いたいものですね。
出典
株式会社ゆうちょ銀行 ゆうちょボランティア貯金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
