節水のためにお風呂のお湯を「3日間」使い回していたら、水道代は少し減ったもののガス代はあまり変わりません。本当に節約になっているのでしょうか…?
さらに、家族構成や浴槽の大きさによって損得が変わる点にも注意が必要です。ここでは、節約になるケース・ならないケースを整理し、無理なく光熱費を下げる方法を紹介します。
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目次
お風呂のお湯を3日間使い回すと「何が減って何が減らない」のか
浴槽にお湯を張り替えないことで、最も変化が出やすいのは水道代です。一般的に浴槽へ1回ためる量は約180〜200Lとされ、これを毎日入れ替える家庭では、確かに張り替え回数を減らすほど水の使用量は減ります。
一方でガス代は「お湯を沸かす・温め直す」工程にかかるため、追いだきをしている限り大きく下がりにくいのが特徴です。特に冬場は浴槽のお湯が冷めやすく、結果的に追いだきの燃料が増えてしまい、水道代の節約分を打ち消すこともあります。
また、入浴中にシャワーを長く使う人がいると、浴槽の水を節約しても総使用量があまり変わらないケースもあります。つまり「お湯の使い回し=光熱費が一気に下がる」とは限らず、生活習慣とセットで考える必要があります。
ガス代があまり変わらない主な理由は「追いだき」と「放熱ロス」
お湯を3日間使い回すとき、多くの家庭では追いだきで温度を戻してから入浴します。しかし追いだきは、冷めた水を再び温めるためのエネルギーが必要で、想像以上にガスを使うことがあります。
特に浴槽のフタを閉めていない、浴室が寒い、湯温設定が高いといった条件が重なると、温め直しの回数や時間が増えてガス代が下がりにくくなります。
さらに、古いお湯ほど保温性が高くなるわけではなく、結局は「浴槽から熱が逃げる」ことで温度が下がります。冷めた分だけ追いだきするなら、毎日新しく張る場合とガスの使用量が大きく変わらないことも珍しくありません。
つまりガス代を抑えるには、お湯を使い回すよりも「冷めにくい状態を作る」「追いだき自体を減らす」工夫が効きやすいのです。
それでも節約になるケースと、損になりやすいケースの分かれ目
お湯の使い回しが節約につながりやすいのは、追いだきをほとんどしない家庭です。例えば、入浴する時間が家族で近く、最後の人が入るまでに温度低下が少ない場合は、追いだき回数が少なくガス代の増加を抑えられます。
また、浴槽のフタをきちんと閉める、保温シートを使うなどで熱が逃げにくい環境を作れている家庭も効果が出やすいでしょう。
一方、損になりやすいのは、入浴時間がバラバラで追いだきが増える家庭です。加えて、3日目のお湯がかなりぬるくなり、長時間追いだきしてしまう場合は、節水分よりガス代の増え方が大きくなる可能性があります。
家族が多いほど汚れも増えるため、衛生面の不安から結局シャワーを長く使ってしまい、総合的に節約になりにくいパターンもあります。資源エネルギー庁によると、入浴の間隔を意識するだけで約6190円の節約効果があると試算しています。
節約を狙うなら、「追いだきとシャワーの使い方」をセットで見直すのがポイントです。
節約効果は「追いだきの回数」で大きく変わる
お風呂のお湯を3日間使い回すと、水道代は減りやすい一方で、追いだきが多いとガス代はほとんど下がらないことがあります。特に冬場や入浴時間がバラバラの家庭では、温め直しに燃料を使い、節水分が相殺される可能性もあります。
節約を確実にしたいなら、浴槽のフタや保温、シャワー時間の短縮、入浴時間の工夫など「追いだきを減らす対策」を組み合わせることが近道です。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
