ガソリンスタンドで「今日から少し安くなりました」と言われました…。“ガソリン税の見直し”で、車通勤の夫婦は年間いくら節約できますか?
特に、毎日車で通勤している家庭では、この見直しによって年間数千円〜1万円以上の節約につながる可能性があります。本記事では、ガソリン税の仕組みや価格変動の背景、そして具体的にどのくらい節約できるのかを、車通勤のご夫婦をモデルにして解説します。
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ガソリン税とは
私たちが日常的に購入しているガソリンには、いくつもの税金がかかっています。ガソリン税には、国に納める揮発油税と地方自治体に納める地方揮発油税が課されており、これらには暫定税率が上乗せされてきました。
暫定税率は1974年、道路整備の財源確保などを目的として導入され、本来は一時的な措置でしたが、長年にわたって継続されてきました。
ガソリン1リットルあたりにかかっていた税金は合計53.8円で、内訳は揮発油税24.3円、地方揮発油税4.4円、暫定税率分25.1円です。なお、暫定税率は2025年12月末に廃止されています。
暫定税率が廃止されガソリン価格はどう変わった?
暫定税率が廃止されたことによりガソリン価格は理論上、1リットルあたり25.1円分の負担が軽減されました。ただし、実際の店頭価格は、一気に25.1円下がったわけではありません。
価格の急激な変動による混乱を避けるため、補助金を活用しながら、段階的に実質的な負担を下げる対応が取られました。その結果、2025年12月上旬には補助金の水準が暫定税率分と同程度となり、実質的には暫定税率がなくなった状態と同じ効果が生まれました。
このように、ガソリン価格は急落することなく、時間をかけて緩やかに下がっていった経緯があります。
ガソリン税見直しで通勤費はどのくらい節約できる?
車が欠かせない地域に住んでいると、ガソリン価格の変動は家計に影響します。暫定税率の廃止によってガソリン価格が1リットルあたり25.1円下がったため、年間の支出を抑えやすくなるでしょう。
本章では、通勤に車を使うケースを想定し、どの程度の差が出るのか、以下の前提で見ていきます。
・自宅から職場までの往復距離:30キロメートル
(月に20日出勤した場合、1ヶ月あたりの走行距離は600キロメートル)
・燃費:20キロメートル/リットル
ガソリン代の計算式は、「走行距離÷燃費×ガソリン単価」です。2026年1月26日時点のガソリン価格は155円、ガソリン税見直し前の価格を180円とします。
・見直し前の年間ガソリン代
600キロメートル÷20キロメートル/リットル×180円×12ヶ月=6万4800円
・見直し後の年間ガソリン代
600キロメートル÷20キロメートル/リットル×155円×12ヶ月=5万5800円
上記の試算で両者を比べると、年間9000円の差が出ます。夫婦2人とも通勤している場合は、年間1万8000円ほど節約できる可能性があるでしょう。1ヶ月あたりに換算すると数百円程度の差ですが、年間で見ると家計の負担は軽くなるといえます。
ガソリン税の見直しを理解して、家計の節約につなげよう
ガソリン税は、ガソリン価格のなかで大きな割合を占めています。長年続いてきた暫定税率が見直され、ガソリン価格は段階的に下がりました。その影響で、毎日の通勤や買い物などで車を使う家庭では、月々のガソリン代が少しずつ抑えられ、年間で見ると家計の負担が軽くなると考えられます。
夫婦2人とも車通勤している家庭では、自宅から職場までの距離にもよりますが、1日の通勤距離を往復で30キロメートルと想定した場合、年間1万8000円節約できることになります。小さな変化も積み重ねれば大きな節約になるので、今日から意識してみましょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 ガソリンの暫定税率(当分の間税率)の廃止でガソリン代はどうなるの?よくいただく質問に、資源エネルギー庁がお答えします!
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果 1. 給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
