タンス預金が“500万円”を超えたのに頑なに銀行に預けたがらない父。そこまでして「銀行に預けない」理由って何?
本記事では、タンス預金のメリットとデメリットを解説します。
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手軽な貯蓄手段の「タンス預金」にもデメリットはある
タンス預金の一般的なメリットとデメリットを確認していきましょう。
【メリット】
・即時に使える安心感
手元に現金があれば生活費や急な支払いにすぐ対応できます。
・災害時の備え
地震や停電、ATM停止時でも、手元に現金があれば日常生活を維持できます。
・手数料の節約
銀行からの引き出しや送金には手数料がかかる場合がありますが、タンス預金であればそれらの費用を抑えられます。
【デメリット】
・盗難や紛失のリスク
空き巣被害や不慮の事故によって現金が盗まれたり、失われたりする可能性があります。特に高額の現金を自宅に保管する場合は注意が必要です。
・災害による損失
火災や水害、地震などで現金が消失・損傷するリスクがあります。
・利息が付かず、補償にも限度がある
銀行預金と異なり利息が付かず、また火災保険や盗難補償において高額なタンス預金は全額補償の対象外となることが多いです。
「500万円以上」のタンス預金をしている人の割合は「わずか4%」というデータも
株式会社スガワラくんの「タンス預金と新紙幣についてのアンケート調査」によると、タンス預金があると回答した方の中で総額は「30万円未満」と答えた方が半数以上を占める結果でした。総額「500万円以上」と答えた方については合計わずか4%となっています。
表1
| タンス預金の総額 | 割合 |
|---|---|
| 10万円未満 | 27.2% |
| 10万円~30万円未満 | 25.6% |
| 30万円~50万円未満 | 12.0% |
| 50万円~100万円未満 | 16.8% |
| 100万円~300万円未満 | 8.0% |
| 300万円~500万円未満 | 6.4% |
| 500万円~1000万円未満 | 0.8% |
| 1000万円~1億円未満 | 1.6% |
| 1億円以上 | 1.6% |
出典:株式会社スガワラくん「タンス預金と新紙幣についてのアンケート調査」(脱・税理士スガワラくん 調べ)を基に筆者作成
同調査より、タンス預金の用途についての結果を、表2にまとめました。
表2
| タンス預金の用途 | 割合 |
|---|---|
| 万が一に備えたい | 72.0% |
| 自分の趣味や娯楽に使いたい | 32.0% |
| 老後(将来)に備えたい | 5.6% |
| 国に把握されたくない | 3.2% |
| 家族や子供に資産を残したい | 1.6% |
| その他 | 0.8% |
| 特に用途はない | 12.8% |
出典:株式会社スガワラくん「タンス預金と新紙幣についてのアンケート調査」(脱・税理士スガワラくん 調べ)を基に筆者作成
調査結果から、銀行に預けず、タンス預金をする主な理由としては、万が一の事態にすぐ備えられるよう手元に現金を置いておきたいという安心感を重視する人が多いことだと整理できます。
タンス預金は税務調査の対象となるおそれも
将来的な相続も考慮し、手元にある程度の現金を残しておくと安心と考える方もいるかもしれません。しかし、この方法は有効な相続税対策とはいえないでしょう。ある程度の収入や預貯金は「KSKシステム」によって把握されており、申告との差異があれば税務調査の対象になってしまうおそれがあります。
KSKシステムとは、「国税総合管理システム」の略称で、国民の給与所得、預貯金、不動産保有などの情報を登録・管理し、申告との整合性を確認するものです。
まとめ
タンス預金には、ATMやクレジットカードが使えないときの備えや、引き出し時の手数料が不要などの利点があります。
今回のケースにおいて、父親が頑なに銀行に預けない理由としては、万が一の事態にすぐ備えられるよう手元に現金を置いておきたいという安心感を重視している可能性が考えられます。しかしタンス預金は、利息が付かないことや盗難・災害による紛失リスクもあるため注意が必要です。
また、KSKシステムにより、多額のタンス預金は税務調査の対象になるおそれもあり、相続税対策としては不十分な場合もあります。タンス預金に頼りすぎない資産形成の計画を見直すことが大切です。
出典
株式会社スガワラくん 「タンス預金と新紙幣」についてのアンケート調査(脱・税理士スガワラくん 調べ)(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
