妻に「10万円の食洗器を買いたい」と相談が! 手洗いより「節水・節約できる」と言いますが、どれだけの差になりますか? 5人家族で“元が取れる年数”も試算
ただ、ファミリー向けの食洗機は1台10万円程度かかります。手洗いよりも水道代は安くなるといいますが、何年ほどで元がとれるのでしょうか。電気代も含めて試算してみます。
FP2級、AFP
パナソニックの5人用食洗機は9万9000円
今回は、5人家族の食器洗いにも対応するパナソニックの「NP-TZ500」を元に試算します。庫内の容積は50リットル、一度に食器40点の洗浄・乾燥が可能です。公式オンラインストアでの価格は、2026年2月時点で9万9000円(税込)です。
ここからは、水道代・ガス代・洗剤代・電気代に分け、食洗機と手洗いのどちらがどれだけ節約できるのか、パナソニックの試算をもとにみていきます。なお、一部パナソニックの試算とは設定を変えた部分があります。
食洗機を使えば、水道代は年約1万2400円の節約に
まず、食洗機の導入によって大きく変わる水道代についてです。
【手洗いの場合】
1回分の使用水量…約75リットル
1回分の水道代…約19.6円
【NP-TZ500(液体洗剤自動投入OFF・汚れレベル3)を使った場合】
1回分の使用水量…約9.9リットル
1回分の水道代…約2.6円
5人分の食器なら手洗いの7分の1程度の水量で洗うことができ、1日2回、毎日使えば以下のとおりとなり、年間で水道代を約1万2400円節約できます。
【手洗いの場合】約1万4300円
【食洗機の場合】約1900円
ガス代は手洗いの場合の1回37.8円を節約できる
ガス給湯器を利用してお湯で手洗いする場合、ガス代も節約できそうです。パナソニックの試算では、手洗いの場合、ガス代は1回あたり約0.17立方メートルで約37.8円かかっています。
1日2回、毎日手洗いでガスを使うと、約2万8000円かかっている計算です。ただ、春や夏は水での手洗いでいいと考えれば、手洗いにかかるガス代の年額は、半額の約1万4000円としてよいでしょう。
洗剤は食洗機のほうが年1500円ほどお得
食器洗いに欠かせない洗剤に関しては、
【手洗いの場合】
約9.6ミリリットルで約6.0円
【食洗機の場合】
約5.0グラムで約4.0円
です。年間では食洗機のほうが1500円ほど安くなります。
電気代は食洗機の場合、1万7000円分の負担
いっぽう、食洗機を使うと新たにかかるのが電気代です。パナソニックによると、電気代は1回あたり約770ワットアワーで約23.9円かかります。1日2回、毎日使えば約1万7400円が新たにかかる計算です。
食洗機は手洗いよりも年間1万円の光熱費節約に
手洗いの場合、食洗機の場合それぞれでかかる費用を年間でみていくと、
【手洗い】
・水道代:約1万4300円
・ガス代:約1万4000円
・洗剤代:約4400円
・電気代:0円
計3万2700円
【食洗機】
・水道代:約1900円
・ガス代:約0円
・洗剤代:約2900円
・電気代:約1万7400円
計2万2200円
よって、食洗機のほうが手洗いよりも光熱費などを約1万500円安くできることが分かります。
寿命の期間内では元が取れなくても、家事時間の短縮効果は大きい
食洗機の価格は9万9000円のため、
9万9000円÷1万500円=約9.4年
よって、食洗機を10年弱使えば元が取れるといえます。しかし、卓上型食洗機の寿命は約7年とされているため、寿命の期間内で元を取れない可能性も高いでしょう。ただ、1回の食器洗いに15分かかる人なら、1日2回、年間で約180時間、7年間なら約1260時間を食器洗いにかけていることになります。
光熱費の節約だけでは食洗機費用の元が取れなかったとしても、家事時間の短縮という効果が得られることは間違いありません。食洗機自体の価格、節約できる光熱費、短縮できる家事時間のバランスを考えながら、食洗機の購入を検討してみましょう。
出典
パナソニック株式会社 食器洗い乾燥機 NP-TZ500
執筆者 : 中村まほ
FP2級、AFP
