「古いエアコンを買い替えれば“省エネで元が取れる”」と家電量販店で勧められましたが、本体価格が『約5万円』です。本当に光熱費の削減だけで回収できるものなのでしょうか?
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古いエアコンと最新モデルの電気代はどれくらい違う?
エアコンの消費電力は、製造年によって大きく異なります。特に10年以上前の機種と最新の省エネモデルでは、年間消費電力量が約20%差が出るケースもあります。
省エネ性能カタログによると、エアコンの期間消費電力は、2014年で760kwh、2024年で630kwhと130kwhの差がでています。これはインバーター制御の進化や熱交換効率の向上によるものです。
例えば、年間の冷暖房使用による電気代が約3万円かかっている家庭で、最新機種に買い替えたことで20%削減できた場合、年間の節約額は約6000円になります。仮に30%削減できれば約9000円の節約です。
ただし、使用時間や部屋の広さ、断熱性能によって実際の差額は大きく変わります。カタログ値だけで判断せず、現在の使用状況を踏まえた試算が重要です。
本体価格5万円は何年で回収できる?
では、本体価格約5万円を光熱費の削減だけで回収するには何年かかるのでしょうか。先ほどの例で年間6000円の節約なら、単純計算で約8年強、年間9000円の節約でも約5年半かかります。エアコンの標準的な使用年数は10年前後とされているため、使い方によっては回収が可能ともいえます。
ただし、これは本体価格のみを想定した計算です。実際には設置工事費やリサイクル料金などがかかる場合もあり、総額が6~7万円になることもあります。その場合、回収までの期間はさらに延びます。短期間で確実に元が取れると断言するのは難しく、長期的な視点で判断する必要があります。
買い替えを検討するべきタイミングとは?
光熱費だけで判断するのではなく、故障リスクや修理費も考慮することが大切です。10年以上使用しているエアコンは、部品供給が終了している可能性もあり、故障時に高額な修理費がかかる場合があります。突然使えなくなれば、真夏や真冬に慌てて割高な機種を購入する事態にもなりかねません。
また、最新モデルは省エネ性能だけでなく、空気清浄機能や自動掃除機能など快適性も向上しています。電気代削減分に加えて、こうした付加価値をどう評価するかもポイントです。自治体や国の補助金制度が利用できる場合は、実質負担額を抑えられる可能性もあるため、購入前に確認するとよいでしょう。
光熱費だけでなく総合的に判断を
エアコンの買い替えで本体価格約5万円を光熱費削減だけで回収できるかどうかは、使用状況や節電効果によって大きく異なります。年間6000~9000円程度の節約であれば、回収には5~8年以上かかる計算です。工事費を含めるとさらに期間は延びる可能性があります。
一方で、故障リスクの低減や快適性向上といったメリットも無視できません。単純な「元が取れる」という言葉だけで判断せず、自宅の使用年数や電気代、今後のライフプランを踏まえて総合的に検討することが大切です。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2014年版
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2024年版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
