社宅の規定で「水道代は社員が一律『月2500円』負担」と決まっています。単身でほとんど家にいない私も、家族4人で暮らす同僚も同じ額です。見直しを求めてもよいのでしょうか?

配信日: 2026.02.26
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社宅の規定で「水道代は社員が一律『月2500円』負担」と決まっています。単身でほとんど家にいない私も、家族4人で暮らす同僚も同じ額です。見直しを求めてもよいのでしょうか?
社宅に住んでいると、家賃や光熱費の扱いが一般の賃貸住宅とは異なる場合があります。なかでも「水道代は一律月2500円」といった定額負担のルールに疑問を感じる人もいるでしょう。
 
単身で在宅時間が短い人と、家族で暮らす世帯が同じ金額を負担することは公平といえるのでしょうか。本記事では、社宅の水道代負担の考え方や見直しを求める際のポイントについて解説します。
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社宅の水道代が一律負担になる理由とは

社宅では、水道代や共益費などを「一律負担」としているケースが少なくありません。その理由のひとつは、事務手続きの簡素化です。一戸ごとに使用量を正確に把握して請求するには、個別メーターの設置や検針、精算業務が必要となり、会社側の管理コストが増加します。
 
また、社宅は福利厚生の一環として提供されているため、多少の差はあっても全体として公平性が保たれていればよい、という考え方が取られることもあります。
 
実際、水道代が月2500円であれば、一般的な使用量と比較しても極端に高額とはいえない水準である場合もあります。総務省の家計調査によると、単身世帯の上下水道料は2136円なので、月2500円の水道代は平均に近い料金設定と考えられます。
 
さらに、社宅の家賃自体が相場より低く設定されているケースでは、水道代を含めたトータルコストでバランスを取っている可能性もあります。そのため、一律負担には一定の合理性があるといえるでしょう。
 

単身者と家族世帯で差が出るのは不公平?

とはいえ、単身でほとんど自宅にいない人にとっては、家族4人世帯と同額という点に納得しにくいのも事実です。一般的に、水道使用量は人数に比例して増える傾向があるため、実費精算であれば差が生じます。
 
ただし、「完全な実費負担=常に公平」とは限りません。例えば、在宅勤務が多い単身者や、節水を心がけている家族世帯など、使用状況は家庭ごとに異なります。一律負担は、個別事情をならす仕組みとも考えられます。
 
また、社宅は会社の所有物または借り上げ物件であり、入居は雇用契約に付随する制度です。そのため、一定の画一的ルールが設けられていること自体は、直ちに違法・不当とはいえません。重要なのは、その金額や算定根拠が合理的かどうかです。
 

見直しを求めることは可能? 行動する際のポイント

規定に疑問を感じた場合、見直しを求めること自体は問題ありません。まずは就業規則や社宅規程を確認し、水道代負担の定め方や改定手続きの有無を把握しましょう。規程に基づいて運用されている場合、個人の申し出だけで変更される可能性は高くありませんが、意見を伝えることはできます。
 
その際は、「単身だから安くしてほしい」という主張よりも、使用実態や近隣相場、実際の水道料金との比較データを示すなど、客観的な根拠を提示することが大切です。複数の社員が同様の疑問を持っている場合は、労働組合や社員代表を通じて提案する方法もあります。
 
会社側にとっても、制度の見直しが従業員満足度の向上につながる可能性があります。感情的に不満を伝えるのではなく、建設的な提案として話し合う姿勢が、現実的な改善への近道となるでしょう。
 

納得感を高めるための対話が大切

社宅の水道代が一律月2500円という規定は、管理コストや制度運営の観点から一定の合理性があります。しかし、生活実態によって負担感に差が出るのも事実です。
 
見直しを求めること自体は可能ですが、規程や背景を理解したうえで、客観的な資料をもとに冷静に提案することが重要です。まずは制度の全体像を確認し、対話を通じて納得感のある解決策を探る姿勢が求められます。
 

出典

総務省 家計調査 家計収支編
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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