食費がついに“4人家族”で「10万円超」になりました。平均に比べて高すぎですか? 節約しているのですが、この物価高なら“仕方ない”でしょうか? 世帯年収別でも比較

配信日: 2026.02.28
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食費がついに“4人家族”で「10万円超」になりました。平均に比べて高すぎですか? 節約しているのですが、この物価高なら“仕方ない”でしょうか? 世帯年収別でも比較
「節約しているつもりなのに、気づけば月の食費が10万円を超えていた」そんな焦りを感じた経験はないでしょうか?
 
食品関連の値上げが続く中、家計のやりくりに頭を痛めている家庭は少なくありません。総務省統計局の家計調査(2025年)によると、4人世帯の食費平均は月約10万3000円で、前年から約1万1000円上昇しました。
 
つまり、4人家族での食費10万円超えは今や平均的な水準です。ただし、物価上昇が続く以上、早めの対策は欠かせません。本記事では、年収別に平均額を比較し、すぐに実践できる節約の工夫をお伝えします。
山口克雄

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

4人家族の食費平均は約10万3000円。年収・年齢でこれだけ差がある

2026年2月に総務省統計局が公表した「家計調査報告(家計収支編)2025年平均結果」によると、4人世帯の1ヶ月あたりの食費は、平均約10万3000円でした。2024年の平均は約9万2000円だったため、わずか1年で約1万1000円も増えた計算です。
 
年収別に見ると、食費の差がよく分かります。2025年の4人世帯における月あたりの食費平均を抜粋すると、以下の通りです。


・年収450万~500万円:約7万2000円
・年収700万~750万円:約10万1000円
・年収900万~1000万円:約10万9000円

2024年との比較では、多くの年収帯で上昇が見られます。


・年収500万~550万円:約8万4000円→約9万円
・年収800万~900万円:約9万3000円→約10万2000円

収入が高いほど食費も膨らむ傾向はあります。とはいえ、年収600万~650万円で約8万1000円と前年より下がっているケースもあり、家庭ごとの外食頻度や買い物の工夫によって差が生まれると考えられます。
 
世帯主の年齢別では、34歳以下が約7万8000円、40~44歳で約10万8000円、50~54歳になると約12万4000円に達します。2024年の40~44歳が約9万3000円だった点を踏まえると、1年間で1万5000円ほど増えた形です。
 
子どもが中学生から高校生になると食べる量が増えることが多く、部活後の間食や飲料も増えるため、食費は年齢とともに膨らみやすくなります。月10万円の食費は平均をやや下回る水準ですが、今後もインフレが続く見通しの中、家計に余裕をつくるには早めの対策が有効です。
 

食費が上がり続ける背景 なぜ1年で1万1000円も増えたのか

食費増加の背景には、原材料価格の高騰と円安による輸入コストの上昇があります。
 
2025年の2人以上世帯の食料支出は、月平均で前年を名目で5%前後上回り、物価上昇の波が家計を直撃しました。エンゲル係数も高水準になっており、食費の負担が家計全体に占める割合として過去に例のない水準に達していることを示しています。
 
項目別に見ると、外食が月約2万3000円、調理食品(総菜や冷凍食品など)は約1万3000円です。合計すると、3万6000円ほどになります。共働きや育児で調理の時間を確保しにくい家庭は、総菜やテイクアウトに頼る機会が増え、結果として食費が押し上げられる構造です。
 
2024年から2025年にかけては、米や野菜、卵などの主要な食品が相次いで値上がりしたため、自炊中心の家庭でも出費増を実感した人は多いでしょう。
 
さらに注意したいのは、今後もインフレ傾向が続く可能性のある点です。エネルギー価格や人件費の上昇は、食品メーカーの製造コストに直結するため、スーパーの店頭価格はさらに上がるかもしれません。
 
「今は平均以下だから大丈夫」と安心するのではなく、支出の仕組みを見直しておくことが将来の家計を守る備えになります。
 

まとめ買い・献立ルール・家計簿アプリで「無理なく続く」仕組みをつくる

食費を抑えるポイントは我慢ではなく仕組み化にあります。すぐに取り入れやすい方法を3つ紹介します。
 
1つ目は、まとめ買いの活用です。買い物の回数が増えるほど「ついで買い」が発生しやすくなります。週に1、2回の買い物で、3日から1週間分の食材をまとめて購入し、肉や魚は小分けにして冷凍保存しておけば、平日にスーパーへ立ち寄る回数が減り、衝動買いを防げます。
 
2つ目は、献立のルール化です。「月曜は魚、火曜は肉の炒め物、水曜は丼」のように、ざっくりとした曜日のルールを決めておくと、買い物リストがつくりやすくなり、食材の無駄も減らせます。
 
3つ目は、家計簿アプリの活用です。レシートをスマートフォンで撮影するだけで支出を自動分類してくれるアプリを使えば、月の食費をリアルタイムで把握できます。
 
「今月はあと〇〇円で乗り切ろう」と意識するだけでも、週末の外食やコンビニ利用を自然と控えるきっかけになるでしょう。
 

平均を知ったうえで、「わが家」なりの適正額を見つけよう

4人家族の食費平均は、2025年時点で月約10万3000円に達し、2024年の9万2000円から大幅に上昇しました。現在10万円前後であれば平均をやや下回る水準ですが、食費値上げの流れが今後も続く可能性を踏まえると油断はできません。
 
まとめ買いや献立ルール、家計簿アプリなど日々の小さな工夫で出費をコントロールする仕組みづくりが家計を守る第一歩となります。
 
ただし、食費の削り過ぎは、栄養バランスの偏りにつながりかねません。平均値はあくまで目安として参考にしつつ、家庭の健康を守りながら、自身にとって無理のない適正額を探ってみてください。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告-2025年(令和7年)12月分及び2025年平均-
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 第2-7表 4人世帯(有業者1人)-年間収入階級別(2025年)
 
執筆者 : 山口克雄
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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