妻が「加湿になるから」と換気扇を使わず、風呂場のドアを常に開けています。換気扇を止めるだけで、どれくらいの節約効果があるのでしょうか。
そこで本記事では、換気扇を止めた場合の節約額を具体的に計算しつつ、家計と快適さを両立する現実的なやり方を整理します。
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目次
換気扇を止めたときの節約額はどのくらい?
浴室用換気扇は、機種にもよりますが消費電力がおおむね10ワット前後のものが多く、古い機種やパワーが大きいタイプだと20~30ワット程度になることもあります。電気代は、「消費電力÷1000 ×使用時間×電気料金単価」で計算できます。
目安として単価を1キロワットアワーあたり31円とすると、10ワットを24時間×30日回した場合は、「(10ワット÷1000)×(24時間×30日)×31円=約220円/月」です。30ワットならこの約3倍で、約670円/月が目安になります。
この試算から、換気扇を止めて得られる金額は、一般的には月に数百円程度に収まりやすいといえます。
浴室のドアを開けっぱなしにすると「浴室は乾きにくく、家が湿りやすい」ことがある
一見、ドアを開ければ湿気が逃げそうですが、浴室の換気は「空気の入り口と出口」を作って、浴室内の湿った空気を外へ出すのが基本です。複数のメーカーの案内でも、より効率よく換気するには、浴室の窓や扉は閉め、扉のガラリ(通気口)や給気口などから空気を取り入れる、と説明されています。
ドアを開けっぱなしにすると、浴室の湿気が脱衣所や廊下に流れ、家全体の湿度が上がりやすくなります。すると、冬は結露、梅雨~夏はカビ臭やカビの温床が増えやすいです。
結果として、除湿機やエアコンの除湿運転を長く回すことになれば、その電気代のほうが換気扇の節約分を上回る可能性もあります。そのため、「換気扇を止めて数百円得したつもりが、別の家電で相殺」というパターンは起こりやすいといえるでしょう。
節約しながらカビも防ぐ無理のない使い方
家計と快適さの両立を狙うなら、ポイントは「24時間つけっぱなし」か「完全停止」かの二択にしないことです。
まずおすすめは、入浴後は換気扇をしっかり回し、浴室のドアは閉めることです。一般的には、入浴後は少なくとも数時間(目安:3時間以上)換気し、浴室が乾ききらないときは運転時間を延ばします。 これなら、カビの原因になりやすいぬれたままでの放置を避けられます。
次に「加湿したい」という目的があるなら、浴室から家に湿気を拡散させるより、リビングで加湿器を短時間使うほうが管理しやすいです。浴室由来の湿気は、壁・天井・脱衣所の布類に吸われてムラが出やすく、結露リスクも読みづらいからです。加湿は加湿、換気は換気で分けると、結果的に掃除やニオイ対策の手間が減ります。
最後に、節約をより確実にするなら、換気扇の消費電力を確認してみましょう。取扱説明書や品番検索で“定格消費電力”が分かると、どの程度の電気代になっているかを把握しやすくなります。
もし古い機種で消費電力が高い場合は、交換によって同じ換気量でも電気代を下げられる場合があります。まずは現在の消費電力を確認して、どのくらいの電気代になっているか把握することが大切です。
電気代だけでなく、家の湿気コストも小さくしよう
浴室の換気扇を止めて節約できる電気代は、一般的には月に数百円程度に収まりやすい一方、浴室のドアを開けっぱなしにして家に湿気を広げると、結露やカビの原因になりやすくなります。そうなると、掃除の手間が増えたり、除湿機やエアコンの除湿運転が長くなったりして、結果的に別の出費につながることもあります。
無理なく換気の習慣を続けるなら、入浴後は浴室のドアを閉めて換気扇を回し、浴室がしっかり乾くまで運転するのが基本です。加湿が目的の場合は浴室の湿気に頼るよりも、必要な場所で加湿器を短時間使用するほうが湿度を管理しやすく、結露やカビのリスクも抑えられます。
まずは換気扇の消費電力を確認し、電気代の目安を把握したうえで、家全体の湿気による負担も含めて、いちばん負担の少ない運用を選んでいきましょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A その他の質問 Q カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
