春からの新生活で「水道代定額」のアパートを検討しています。毎日お風呂につかるタイプなのですが、「どんなに使っても追加料金なし」だからお得ですよね?
本記事では、水道代定額のアパートはお得かどうかや、どんなに使っても追加料金がかからないのかを解説します。
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水道代定額のアパートはお得なのか?
水道代定額のアパートとは、毎月の水道料金が使用量に関係なく一定額に決められている賃貸物件のことです。部屋ごとに水道メーターが設置されていない古い物件や、建物全体の水道代をまとめて管理している物件で採用されるケースが多く見られます。
水道代が定額であれば、月々の支払額が変わらないため、家計の管理がしやすくなります。水の使用量を気にせず生活できる点がメリットで、急に高額な請求が発生する心配もありません。
ただし、水道代定額のアパートは、必ずしも安く設定されているとはかぎりません。入居者ごとに水の使用量には差があり、全体の水道代が想定より増えた場合、その差額は原則として建物オーナーが負担することになります。そのため、オーナー側は赤字を避ける目的で、少し高めの定額料金を設定している傾向にあるのです。
東京都水道局の「令和2年度生活用水実態調査」によると、単身世帯の1ヶ月当たりの平均使用水量は8.1立方メートルでした。また、総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2020年」によると、単身世帯の1ヶ月当たりの平均水道料金は、2172円でした。
水の使用量が平均よりも少ないのに、定額の金額が平均よりも高い場合は、結果的に割高になりやすいです。一方で、毎日湯船にお湯を張って入浴する、朝と夜の両方でシャワーを使う、洗濯の回数が多いといった場合は、水の使用量が多くなりやすいため、定額制のほうが負担をおさえられる可能性があります。
水道代定額のアパートだからといって、無条件にお得とは言い切れません。毎月の定額料金がいくらなのか、自分の生活スタイルと比べて高過ぎないかを確認したうえで判断することが重要です。
水道代定額は水をどんなに使っても追加料金がかからない?
水道代が定額の賃貸物件と聞くと、「どれだけ水を使っても追加料金はかからない」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、実際にはそうではありません。
多くの賃貸物件では、月ごとの使用量に明確な上限が数字で決められていないケースがほとんどですが、使い放題という意味ではありません。明らかに使いすぎと判断される場合には、水道料金を別途請求される可能性があります。
例えば、水道を出しっぱなしにしたまま放置する、漏水しているのに長期間気づかず大量の水を流し続けるなど、一般的な生活で想定されない使い方は、定額制の前提から外れる行為と考えられます。このような場合、異常な使用が確認された時点以降の増加分について、入居者が負担を求められるかもしれません。
無用なトラブルを避けるためにも、水道代定額の物件を選ぶ際は、使い過ぎた場合に追加請求があるのか、どのような場合が対象になるのかを、事前に書面で確認しておきましょう。水道代定額という言葉だけで判断せず、その中身まで確認することが重要です。
アパート契約前に、水道代定額のルールを確認しよう
水道代定額のアパートは、家計管理がしやすく便利な仕組みですが、必ずしもお得とはかぎりません。定額料金は少し高めに設定されている場合が多く、水の使用量が少ない方は割高になる可能性があります。
また、水道代定額であっても水道が完全に使い放題というわけではなく、使い過ぎた場合は追加請求が発生するケースもあります。契約前に毎月の定額料金と使用ルールを必ず確認し、自分の生活スタイルに合う物件を選びましょう。
出典
東京都水道局 水の上手な使い方
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2020年 表番号1-1
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
