妻が「節約のために冷蔵庫の温度を最強から弱にした」と言います。たしかに電気代は少し下がったようですが、飲み物が冷えていない気がします。ここまで我慢して光熱費を削る意味はあるのでしょうか?
基本的に常時つけっぱなしの冷蔵庫は、夏季で全体の17.8%、冬季でも14.9%の電力を消費しています。我慢なのか、否かは人それぞれの主観として、本記事では、冷蔵庫の電気代節約方法について考えていきます。
ファイナンシャル・プランナー
住宅ローンアドバイザー ,宅地建物取引士, マンション管理士, 防災士
サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。
冷蔵庫の電気代節約方法と効果の試算
省エネポータルサイトでは、簡単にできる冷蔵庫電気代節約方法(省エネ行動)として、5つの行動を挙げています。
1.ものを詰め込みすぎない(詰め込んだ場合と、半分にした場合の比較)
2.無駄な開閉はしない(12分ごとに25回の開閉とその2倍の開閉の比較)
3.開けている時間を短く(開けている時間が20秒間の場合と、10秒間の場合の比較)
4.設定温度は適切に(設定温度を「強」から「中」にした場合の比較)
5.壁から適切な間隔で設置(上と両側が壁に接する場合と片側だけ接する場合の比較)
これらの5つの方法を実施し、その効果を比較した結果は図表1の通りです。
図表1
経済産業省資源エネルギー庁「省エネポータルサイト 冷蔵庫」より筆者作成
図表1にある5つの方法のうち、「設定温度」を適切にする方法が最も省エネ効果が高いと試算されており、他の方法を組み合わせることでより一層の節約効果が得られるものと思われます。
節約効果をさらに高める方法
1. 冷蔵庫サイズ別の電気代を知る
上記以外にも、冷蔵庫の電気代節約のためのデータ等が掲載されているので紹介します。
図表2
出典:ENEOS Power 株式会社「冷蔵庫の電気代は意外に高い? サイズ・年代別の比較と賢い節約術」
図表2から興味深い結果として、電気代はサイズの大きさには必ずしも比例しないことが分かります。冷蔵庫の使用状況や家族の人数などにより必要とされるサイズは異なると思われますが、最も節約効果のあるサイズは、「451~500L」であるとの結果です。
このように「大きいほど電気代が高い」とはかぎらない点を踏まえ、家族人数と使用量に合った容量を選ぶことが節約につながります。
2. 新しい冷蔵庫に買い替える
冷蔵庫の性能(節電効果)は、他の電気製品と同様に格段に進歩しているといわれています。例えば、ENEOS Power によると、451~500Lの冷蔵庫を10年前と今のモデルで比較した場合、約21~30%も省エネ効果があるとされ、年間電気代に換算すると約2260~3500円安くなっていると試算されます。
まとめ
妻の設定温度を弱にする節電方法の選択は、省エネ効果の高い、的を射た行動であるといえるかもしれません。
また、冷蔵庫のみならず、一番多く電力を消費しているエアコンなども新製品の性能は進化しているため、思い切って適切なサイズの最新機種に買い替えることが、最もストレートに節電につながる効果的な方法ともいえるでしょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭でできる省エネ
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 冷蔵庫
ENEOS Power 株式会社 冷蔵庫の電気代は意外に高い? サイズ・年代別の比較と賢い節約術
執筆者 : 高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー


