【月5万円の副収入があれば~】簡単な事ではないけど、ネットを使った副業6パターンを紹介
配信日: 2019.07.04 更新日: 2024.10.10
老後とは言わず、現役世代の人たちも「あと月5万円あったらどんなに暮らしが楽だろうか」と思うのではないですか? しかし、「月5万円」というのはそんなにかんたんに稼げる金額ではないのです。みなさんなら、「5万円」どうやって稼ぎますか?
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
自力で月5万円稼ぐのはなかなかたいへん
セミナーで現役ビジネスパーソンのみなさんに、「あなたが月5万円収入を増やすためにどうしますか?」と聞くと、ほとんど答えが返ってきません。仕事で何千万円、何億円と動かしている人でも、自分の力で5万円稼ぐ方法が見つからないのです。
もちろん「投資」をやっている人はいます。株や外貨取引などですね。また不動産を購入し、その利回りで収入を得ている人もいるでしょう。それはそれでいいことだと思いますが、当然リスクがあります。そうではなくて、リスクなしに5万円どうやって稼ぐのか?
「アルバイトします」と答える人もいます。時給1000円として、月50時間働けば5万円になります。すると、一日5時間働くとして、月10日間どこかの事業所に通って仕事をすることになりますね。
荷物の仕分け、外食、コンビニの店員……。一日5時間働くということは、毎日18時から仕事を始めて23時まで働くわけですね。なかなか大変な気がします。しかも、もし本業でトラブルが発生して急なトラブルが発生したら、休まざるを得ません。大変です。
まずは、「月5万円収入をコンスタントに増やす」ためには、従来型のアルバイトやパートではなかなかむずかしいかもしれない、ということを言いたいわけです。
ネットを使う副業の6パターン
そうすると、「スキマ時間に行えるネット副業」というのがひとつの方法です。現在のネット副業には、次のような種類のものがあります。
1)ネット経由で仕事を請けてネット経由で納品する。いわゆるクラウドソーシング系。
・一番気軽にはじめられ、会社員でもスキマ時間に取り組みやすい。場所も問わない。
・単価が安いものが多いのでこれだけで月5万円稼ぐのは相当きびしい。
例)ランサーズ、クラウドワークスetc.
2)ネット経由で仕事を請け、自分の知識や経験を使ってリアルの場で仕事をする。いわゆるスキルシェア系。
・比較的時給が高く、自分のスケジュールに合わせて請けやすい。
・マッチングされるためにはそれなりの知識や経験、実績または工夫などが必要。
例)ビザスク、ストアカetc.
3)ネット経由で仕事を請け、自分の体力を使ってリアルの場で仕事をする。いわゆるギグワーク(デジタル日雇い)系。
・時給はそこそこだが安定しての収入を得やすく、またスキマ時間を生かしやすい。
・体力と(マッチングされるための)工夫が必要。
例)ウーバーイーツetc.
4)モノを仕入れてネットで販売する。いわゆるフリマ系。
・すぐはじめやすく、スキマ時間も生かしやすい。
・仕入れが必要で、購入者とのやり取りなどたいへんなことも多い。
例)メルカリ、ラクマ
5)自分の作ったモノや作品を販売するネット販売系。
・自分の「好き」を生かしやすく、自分のペースで展開できる。
・売れるためには工夫とクオリティが必要。
例)ミンネ(ハンドメイド)、チューンコア(音楽作品)etc.
6)不要なモノ、遊休資産を貸し出して収入を得るいわゆるシェアリング系。
・比較的手がかからずに収入が得られる。
・遊休資産を持っていることが必要。手がかからないと言っても「民泊」などはそれなりに手がかかる。
例)アキッパ(駐車場シェア)、エアビーアンドビー(民泊)、エニカ(自動車シェア)etc.
スキルシェア系かギグワーク系をおすすめ、または組み合わせ
こうしてざーっと見渡してみても、「安定的に月5万円」稼げそうかな……と思えるのは「2)ネット経由で仕事を請け、自分の知識や経験を使ってリアルの場で仕事をする。いわゆるスキルシェア系」か「3)ネット経由で仕事を請け、自分の体力を使ってリアルの場で仕事をする。いわゆるギグワーク系」くらいでしょうか。
それは形を変えた昔ながらのアルバイトに近いものであり、ハードルは高くないです。
ネット副業と言うと、ネットで完結するイメージが多いでしょうが、むしろネットは仕事を請けるためのツールであり、リアルの場で身体を使って仕事をするのが一番有望です。
少しがっかりされるかもしれませんが、あくまでも「月5万円」にこだわれば、1)~6)の副業をうまく組み合わせるのがいいのではないかと思います。
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家