「実は太陽光発電は春が一番発電効率がいい」と聞いて“200万円”かけて設置した太陽光パネル。3月・4月・5月でいくら稼げる? 何年で“元が取れる”のでしょうか?
本記事ではどの程度の期間で元が取れるのか、最終的な利益を含め詳しく解説します。
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目次
実は「太陽光パネル」は春が最も発電効率が良いとされている
太陽光といえば夏のイメージがありますが、発電効率の観点では春が有利になるケースがあるそうです。太陽光パネルは日射量だけでなくパネル温度によって発電効率が左右されることが分かっています。
一般的なシリコン型太陽電池は、温度が高くなるほど発電効率が低下する性質があるとされており、夏は日射量こそ多いものの気温やパネル温度が上昇するため、発電効率が低下しやすい季節とのことです。一方、春は日射量も比較的多く、かつ気温が夏ほど高くないため発電効率が高くなる場合があるようです。
ただし、実際の発電量は日射量や天候、地域差、設置角度などの要因に左右されるため、一概に春がベストというわけではありません。
「太陽光パネル」の設置費用はキロワットあたり“平均28万9000円”
経済産業省が「第110回調達価格等算定委員会」において配布した資料「太陽光発電について」によると、日本国内における住宅用太陽光(10キロワット未満)のシステム費用は新築案件・既築案件ともに低下傾向にありますが、直近では2023年度以降はやや増加傾向となっています。
新築案件について設置年別に見ると、2025年設置の平均値は28万9000円/キロワットで、仮に家庭用として6キロワットの太陽光発電設備を導入する場合、単純計算では28万9000円×6キロワット=173万4000円程度が目安と考えられます。
設置費用は、屋根形状・工事費・パワーコンディショナー・蓄電池の有無などにより大きく変動しますが、掲題の200万円は家庭用の太陽光発電設備として一般的な水準といえるでしょう。
“200万円”で設置した「太陽光パネル」、何年で元が取れる?
200万円で設置した太陽光パネルは何年で元が取れるのか、ここでは民間のシミュレーションを使用し、以下の条件で試算してみましょう。
・設置場所:東京
・システム容量:6キロワット
・設置する方角:南
・現在の電気料金プラン:東京電力従量電灯B
・最近1ヶ月の電気料金:1万円
上記の条件では、年間の予想節約電気料金は約14万円と試算されたので、200万円で設置した太陽光設備は、200万円÷14万円=約15年で元が取れる可能性があるといえます。
なお、同シミュレーションによれば、売電金額の年間順位は1位:5月、2位:1月、3位:4月、4位:3月となっていました。前記の「春が有利」という説を裏づける結果になったといえるでしょう。
ただし、実際は自家消費割合、売電比率、売電単価、地域の日射量、補助金などによって回収年数は変動するため、あくまで目安として考えましょう。
一般的に太陽光パネルの寿命は25~30年で、その間にパワーコンディショナーの交換が一度は必要と想定されており、費用は約34万5000円とされています。
ここで、約15年で元が取れると仮定し、その後の10年間での節約金額を試算すると、14万円×10年間-34万5000円=105万5000円になります。こちらもあくまで目安ですが、大きく損をする可能性は高くないと考えられます。
まとめ
太陽光設備は、将来的な廃棄やリサイクル体制の整備といった課題も指摘されていますが、電気代も高騰しているなか、自家発電で電気をまかなうシステムは今後も重要視される可能性があります。今後、新築物件の購入などを考えている方は、太陽光発電設備の設置をプラスにとらえてもいいのかもしれません。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 太陽光発電について 2026年1月(82ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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