パートで「年収120万→130万円」にする予定だけど、むしろ“手取りが減る”と聞きショック! 実は「扶養内のほうが得」って本当ですか!? 年収の壁を超える場合、いくら稼ぐべきか解説

配信日: 2026.04.16
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パートで「年収120万→130万円」にする予定だけど、むしろ“手取りが減る”と聞きショック! 実は「扶養内のほうが得」って本当ですか!? 年収の壁を超える場合、いくら稼ぐべきか解説
パートで働いていて、年収を扶養の範囲内である120万円程度に調整しているという人は少なくないと思います。ただ、「もう少し働いて収入を増やしたい」と思い、年収130万円を超える働き方へのシフトを考えることもあるでしょう。
 
しかし、いわゆる「年収の壁」を超えると社会保険料の支払いが発生するため、「かえって手取りが減るのでは?」と不安になる人も多いです。さらに、近年は制度改正により「130万円の壁」の考え方も変わりつつあります。
 
本記事では、最新制度をふまえて損をしない働き方を分かりやすく解説します。
仲千佳

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

130万円の壁で手取りは本当に減るのか

「年収130万円の壁」とは、社会保険の扶養から外れる基準のことです。年収130万円を超えると、自身で健康保険や厚生年金に加入する必要があり、年収130万円ほどの場合では年間で20万円〜30万円ほどの保険料負担が発生します。
 
そのため、年収120万円から少しだけ増やして130万円を超えた場合、増えた収入以上に負担が増えてしまい手取りが減るケースがあります。これが、扶養内のほうが得と言われる理由です。
 

制度改正で年収の壁はどう変わった?

従来は「130万円を少しでも超えたら即アウト」というイメージがありましたが、現在は制度が見直されています。
 
まず、人手不足による残業などに伴う一時的な収入増であれば、事業主がそれを証明することで、すぐに扶養からは外れることはありません。そのため、以前ほど厳密に130万円を超えないようにする必要はなくなりつつあります。
 
一方で、注意したいのが106万円の壁です。
 
106万円の壁は、勤務先の規模等の条件によっては社会保険に加入する必要が生じる基準のことです。気づかないうちに年収が扶養を外れる基準に達していたというケースもあるため、自分の勤務先の場合はどちらの年収の壁が適用されるのか注意する必要があります。
 

扶養内と扶養外、どちらが得なのか

では、扶養内で働くのと、扶養を外れて自分で保険料を払いながら働くのではどちらが得なのでしょうか。ざっくり言うと、中途半端に超えると損、しっかり超えれば得になりやすいです。特に、年収130万円〜150万円前後は保険料の負担に対して収入の伸びが小さく、手取りが増えにくいです。
 
一方で、160万円〜180万円以上まで収入を伸ばすと、保険料を払っても手取りの増加を実感しやすくなります。さらに、厚生年金に加入すると将来の年金額が増えるため、長期的にはメリットも大きいでしょう。
 

年収の壁を超えるならいくら稼ぐべき?

扶養を外れるのであれば、年収130万円ギリギリではなく、年収160万円以上を目安に働くのがおすすめです。
 
中途半端に収入を増やすよりも、保険料をカバーできる水準まで収入を伸ばしたほうが手取りと将来の年金額の両面で有利だからです。また、働く時間や業務の幅が広がると、キャリアアップにつながる可能性もあります。
 

年収別の手取りイメージを簡単に確認

年収の変化によって、実際どれくらい手取りが変わるのかイメージしにくい人も多いでしょう。そこで、目安として年収ごとの違いを見ていきます。
 
例えば、年収120万円の場合は社会保険料の負担がないため、手取りはほぼそのままです。
 
一方で、年収130万円を少し超えた場合は、年間で20万円前後の社会保険料がかかるとすると、手取りは110万円台まで下がる可能性があります。
 
年収160万円程度まで収入が増えると、保険料を差し引いても手取りは130万円前後となり、働いた分だけ生活に余裕が出やすいでしょう。このように、どのラインまで収入を伸ばすかで手取りの満足度は大きく変わるため、事前のシミュレーションが大切です。
 

まとめ

年収120万円から130万円に増やすと、社会保険料の影響で手取りが減る可能性はあります。ただし、制度改正により「少し超えたら損」という時代ではなくなりつつあります。
 
重要なのは、扶養内に抑えるか、しっかり超えて稼ぐかを明確にすることです。迷った場合は、160万円以上を一つの目安として、自分のライフスタイルに合った働き方を選びましょう。
 

出典

厚生労働省 年収の壁・支援強化パッケージ
厚生労働省 「年収の壁」への対応
 
執筆者 : 仲千佳
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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