定期預金の満期が来たらNISAで運用しようと思っていたのですが、銀行金利が上がってきた今、定期に入れ続けたほうがいいでしょうか。
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目次
銀行金利は確かに上昇している
近年の大きな変化として、銀行の預金金利が上昇しています。例えば1年もの定期預金の平均金利は、2024年にはほぼゼロに近い水準でしたが、2025年には0.2%程度まで上昇しています。これは金融政策の転換によるもので、預金でも利息がつく時代に戻りつつあります。
ただし、金利は上がったとはいえ依然として低水準であり、大きく資産を増やすほどの利回りではない点には注意が必要です。
定期預金のメリットと限界
定期預金の最大のメリットは元本保証です。預けたお金が減ることはなく、安心して運用できる点は大きな魅力です。また、満期まで放置しても確実に利息がつくため、手間がかからないのも利点です。
一方で、金利が0.2%前後では、100万円預けても年間の利息は数千円程度にとどまります。物価上昇が続く環境では、実質的に資産価値が目減りする可能性もあります。
NISAの特徴とメリット
NISAは投資で得た利益が非課税になる制度です。金融庁によると、NISAの口座数は2025年12月末で2826万口座となっており、年々増加傾向にあります。特に長期運用では、複利の効果によって資産が大きく増えることもあります。
また、新しいNISA制度では非課税枠が拡大され、長期投資を前提とした制度設計になっています。そのため、将来に向けた資産形成には非常に有効な手段といえます。
定期預金とNISAの大きな違い
両者の最も大きな違いは「リスクとリターン」です。定期預金は安全ですがリターンが低く、NISAは価格変動のリスクがある代わりに高いリターンが期待できます。
つまり、どちらが良いかではなく、自分がどの程度のリスクを取れるかによって選ぶべき選択肢は変わります。
今の金利環境での考え方
金利が上昇しているとはいえ、定期預金だけで資産を増やすのは難しい状況です。現在の金利水準では、インフレ率に追いつかない可能性があるためです。
そのため、多くの専門家は「すべて預金」ではなく、「一部を投資に回す」というバランス型の資産運用を推奨しています。例えば生活費の半年分から1年分は預金で確保し、余裕資金をNISAで運用する方法です。
こんな人は定期預金向き
元本割れのリスクを絶対に避けたい方や、短期間で使う予定がある資金は定期預金が向いています。また、投資に対する不安が強い場合も、無理にNISAを利用する必要はありません。
こんな人はNISA向き
長期的に資産を増やしたい方や、多少の価格変動を受け入れられる方はNISAが向いています。特に10年以上の長期運用ができる場合は、投資のメリットを生かしやすくなります。
両方を組み合わせるのが現実的
実際には、どちらか一方を選ぶ必要はありません。安全資産としての定期預金と、成長資産としてのNISAを組み合わせることで、リスクを抑えながら資産形成を進められます。
例えば、満期を迎えた資金の一部だけをNISAに回し、残りは定期預金にする方法も有効です。このように段階的に移行することで、心理的な負担も軽減されます。
まとめ
銀行金利は上昇しているものの、依然として資産を大きく増やす水準ではありません。安全性を重視するなら定期預金、将来の資産形成を重視するならNISAが有力な選択肢です。どちらか一方ではなく、自分のライフプランやリスク許容度に応じてバランスよく活用することが重要です。
出典
金融庁 NISAの利⽤状況(速報値)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
