「初任給30万円」の次女に“生活費6万円”を請求すると「お姉ちゃんは3万円だったのに」と不満の声が…「高収入・実家暮らし」なら妥当ですよね? 長男の大学進学で余裕がないです

配信日: 2026.05.16
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「初任給30万円」の次女に“生活費6万円”を請求すると「お姉ちゃんは3万円だったのに」と不満の声が…「高収入・実家暮らし」なら妥当ですよね? 長男の大学進学で余裕がないです
この春、銀行に就職した22歳の次女に、親御さんが「生活費は食費込みで月6万円入れてね」と伝えると、「お姉ちゃんは3万円だったのにあり得ない」という不満の声が上がったといいます。2020年に就職した長女には、当時月3万円を家に入れるよう伝えていたそうです。
 
「姉は3万円で、自分が6万円」と、負担が2倍であることに納得できない次女の気持ちは分かります。
 
ですが、6年前とは家計の状況が違うという親の考えも事実でしょう。また、家庭内には大学の学費がかかるようになった長男もいるとのことです。そういった状況を、次女にどう伝えれば良いのでしょうか?
 
本記事では、就職する年によって大きく異なる待遇、実家の生活費ルール、親が負担している生活コストや教育費の増加を家族でどう考えるかについて、分かりやすく解説します。
藤田寛子

ファイナンシャルプランニング技能士1級、介護福祉士

就職状況と新卒待遇、2020年と2026年の違い

労働人口の減少に伴う人手不足、賃上げをしないと人材確保が困難な現在、初任給を上げている会社は少なくありません。就職した次女の初任給は月30万円、賞与は基本給の6ヶ月分とのことで、年収ベースでは約540万円の見込みです。
 
一方、6年前に地元の広告代理店に就職した長女は、初任給は23万円、手取りは月16万円ほどでした。長女が社会人になった2020年は、新型コロナウイルスの影響もあり、勤務先の広告代理店の業績は低迷、入社間もない長女の賞与はほとんどありませんでした。
 
そういった背景もあり、実家に入れてもらっていた生活費は月3万円、さらにこの生活費3万円は親が貯蓄し、転勤時に本人へ渡したそうです。
 

6年前とは違う親の状況

しかし、現在は子どもだけでなく親の状況も大きく変わっています。止まらない物価の高騰、食費や光熱費などの生活コストは増加する一方です。
 
また家庭内には、この春から大学生となった18歳の長男がおり、学費や仕送りの負担が必要になったといいます。こうした状況の中で、次女に「生活費として月6万円入れてほしい」と伝えたところ、「お姉ちゃんと違う」という不満につながったのです。
 

「不公平」に感じるのは無理もない

では、この「不公平感」はどこから来るのでしょうか。「同じ家で育ったのに、自分だけ負担が増えるのはおかしい」という意見は、次女の立場からすると自然です。
 
親側からすると、家計が「今まで通り」では成り立たなくなっている現状ですが、そういった生活コストの増加や教育費負担による家計への影響を把握できていない次女にとっては納得しづらいかもしれません。
 

比較対象を「姉の負担額」ではなく「一人暮らしのコスト」にしてみる

こうした意見のずれを解決するには、どうすれば良いのでしょうか?ひとつの選択肢として、比較の対象を変えてみるという方法があります。
 
「姉が家にいくら入れていたか」ではなく、「もし自分が一人暮らしをしたら、いくらかかるのか」と比較してみるのです。
 
仮に、次女が家を出て一人暮らしをした場合の生活費は以下の通りです。
 

・家賃:約4.5~6万円
・食費:約4万円前後
・光熱費:約1万円
・交通・通信費:約1.8万円
・日用品・雑費:約1.2万円

 
合計すると、娯楽費などを除いた最低限のコストだけ見ても、月12.5万円〜14万円程度必要となります。これに対して、実家は6万円入れるだけで、食費や光熱費、家賃分をまかなえると考えると、それほど高くはないということに気付くかもしれません。
 

親の負担している実際のコストを共有する

また2つ目の選択肢として、家族内で生活費を決める際に「金額」だけでなく、食費・光熱費・通信費、持ち家であれば固定資産税負担額などを共有するのも効果的です。親が実際に負担しているコストが分かることで、納得感を得られるかもしれません。
 

まとめ

実家暮らしの子どもにいくら生活費を入れてもらうかに正解はありません。子どもの負担にならないように、何となく3万円くらいと決めていた家庭も多かったことでしょう。
 
さらに入れてもらった生活費を、子どもの結婚など将来のために貯蓄しておくといった考えかたも一般的でした。
 
「姉は3万円だったのに、私は6万円」
 
その3万円の差を「不公平」と感じるのか、「状況の違い」と受け止めるか、家庭ごとに事情が違うからこそ、答えも1つではないのかもしれません。
 
執筆者 : 藤田寛子
ファイナンシャルプランニング技能士1級、介護福祉士

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