エアコンの温度、1℃下げても「たった月300円」? 暑くてしんどい…を我慢しないで!
そこで本記事では、冷房を1度下げた場合の電気代の目安と、節約しながら快適に過ごす方法について解説します。
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目次
冷房を1度下げると電気代はどれくらい変わる?
冷房は、設定温度を低くするほど電気を多く使います。設定温度と室温の差が大きくなるため、エアコンがより多くの冷房能力を出し、エアコンに負担がかかるためです。
環境省の「家庭部門のCO2排出実態統計調査」によると、設定温度を1度緩和すると、冷房時の消費電力量は約13%、暖房時では約10%削減されると見込まれています。
ただし、実際の電気代は部屋の広さや外気温、住宅の断熱性、エアコンの年式、使用時間によって変わります。そのため、「1度下げたら、電気代が必ず高くなる」とは言い切れません。
資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、2.2キロワットのエアコンを1日9時間使う場合、外気温31度の日に冷房の設定温度を27度から28度へ上げると、年間で約940円の節約になるとされています。この目安を見ると、1度の違いで電気代に差は出るものの、必ずしも「跳ね上がる」とまではいえないことが分かるでしょう。
「27度以下は電気代が高い」は正しいが、跳ね上がるとはかぎらない
お母さまの「27度以下にすると電気代が高くなる」という話は、方向性としてはおおむね正しいです。設定温度を下げれば、基本的に電気代は上がります。ただし、「跳ね上がる」というほど急に高くなるとはかぎりません。設定温度を1度下げただけで、電気代が2倍、3倍になるわけではないためです。
例えば、冷房代が月3000円かかっている家庭で、1度下げた影響が約10%出るとすると増える金額は月300円程度、月5000円の場合は約500円です。家計への影響はありますが、「絶対に27度以下にしてはいけない」と考えるほどではありません。
また、環境省が示す夏の目安は「室温28度」ですが、エアコンの設定温度を必ず28度にするという意味ではありません。例えば、日当たりが強い部屋では、設定温度を28度にしても、実際の室温がそれ以上になることもあります。そのため、エアコンの表示だけで判断せず、温度計で室温を確認しながら調整することが安心です。
電気代を抑えながら涼しく過ごすには?
冷房代を抑えるには、設定温度だけに頼らず、エアコンが効きやすい環境を作ることが重要です。
まず、カーテンやすだれで日差しを防ぎましょう。窓から入る熱を減らすと、部屋が暑くなりにくくなり、エアコンの負担を軽くできます。
扇風機やサーキュレーターを併用するのも、効果的です。冷たい空気は下にたまりやすいため、空気を動かすと温度ムラを抑えられます。体に風が当たるで涼しく感じやすくなり、設定温度を下げすぎなくても快適に過ごせるでしょう。
冷房の効率を保つには、フィルター掃除も大切です。フィルターが汚れていると、空気を吸い込みにくくなり、冷房の効きが落ちて余分な電気を使いやすくなります。「省エネポータルサイト」では、フィルターを月に1回か2回清掃すると、年間で約990円の節約になると示しているので、定期的に掃除をして節電につなげましょう。
また、室外機の周りに物を置かないことも大切なポイントです。室外機の吹き出し口がふさがれると、熱を外へ逃がしにくくなり、冷房効率が落ちます。室外機の近くに物がある場合は、前面や周囲に十分なスペースを空けておくと安心です。
冷房は電気代と体調のバランスを考えて使用しよう
冷房を1度下げると、電気代は上がる可能性があります。消費電力量はおおむね1割前後変化するともいわれており、長時間使う家庭では月々の電気代にも差が出ます。
ただし、1度下げただけで電気代が急に跳ね上がるとはかぎりません。27度以下が必ず悪いわけではなく、部屋の暑さや家族の体調に合わせて使うことが大切です。
特に高齢の家族がいる家庭では、節約だけを優先しすぎず、熱中症予防を意識した適切な温度を保つようにしましょう。温度計で室温を確認し、暑い日は27度や26度も選択肢に入れてください。カーテン、扇風機、フィルター掃除などを組み合わせれば、電気代を抑えながら快適に過ごしやすくなります。
冷房は我慢するものではなく、夏を安全に過ごすために上手に使うことが大切です。節電の工夫を取り入れながら、暑い日も無理なく快適に過ごしましょう。
出典
環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
